『飯豊山/秋光(二)』からの、続きです。
三国岳避難小屋に戻りました。
一息入れ、眺覧、周覧のひと時。
"See you, later",
大日岳に対座し、いとまを告げれば、"Grace be with you"。
お山の衷情に擁かれ、大きなエ~ルを押し戴きます。
辿って来た稜線に礼して、おいとま。
見下ろせば、秋宴の長坂。
さあ、剣ヶ峰へ。
剣ヶ峰で、ひと息。眺覧、周覧。
「しみじみと
秋がこころにしみいる日は
怒っても かなしんでも
しょせんは みずからをみるほかのこころが
みずからのかたわらにしずかにすわり
かなしみと いかりとをささげいつき
うつくしいおどろきにひざまずいている」
(~八木重吉)
大地の頌歌が、胸に染み入ります。
なかなかに足が進みませんが…
「早く下りないと夕闇につかまるよ」と、カンバが諭します。
『峰秀水』着。
水の残りは50㎖、ナイスな?見積りでした。
また、頂戴します。
すると、ポツンと、アカモノの返り花。
礼すれば、ねぎらい、そしてエ~ル。咲いててくれて、有難う。
秋色、秋光のプロムナード、長坂を凱旋します。
大白布の沢に礼し…
無事の下山、
秋光の山路に、
感謝、感謝、感謝。
Fin