あるく

~山の恵みの備忘録~

石転ビ沢/寵恵㈠ 2018年6月17日

 雲はく白龍、石転ビ沢。
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 今日(6/17)は、飯豊、石転ビ沢へ。
 奇しくも、昨年と同じ日の入渓となりましたが、同様に、
 上天気に恵まれ、一刻、白龍の脊背に遊ばせてもらえた上、サプライズまで。
 さらに丸森尾根へと周れば、
 稜線は、イチゲ、キンバイ、チングルマが咲き溢れる桃源の世界。
 心まで輪舞、円舞の僥倖に恵まれました。感謝。
 
 
(参考タイム;天狗平駐車場発04:56~07:14石転ビノ出合~10:20梅花皮小屋~11:33北股岳~12:14門内小屋~13:04扇ノ地紙~13:27地神山~13:41地神北峰~14:01丸森峰~16:08天狗平駐車場着)
 
 
 体調を慮り、天狗平ロッジに前泊。
 湯ノ沢に礼すれば、鼓舞して、エ~ル。いざ。
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 温身平に着。
 主稜線には雲がにぎやか。でも、たぶん、きっと、晴れる。
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 下ツブテ石も、お変わりなく。
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 梅花皮沢に雪が繋がり出しました。
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 門内沢が見えて来ました。
 赤滝の手前で雪にのれそうです。
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 枝をかき分け、雪にのると、一本立てている山スキーのお二人。
 後姿が、どうも、ブログで見慣れたHさんの姿容に似て、思わず「Hさん?」。
 すると、やっぱり、『EVA父さん』↓こと、Hさんでした。 
 (ブログ山スキー・山登りと徒然日記』http://yama-ski.at.webry.info/
 何と10年振り?
 以前、梅花皮小屋でお会いしたことのあるOさんもご一緒です。
 しばし、歓談、四方山話。
 今日は、門内沢の滑降だそうな。大先輩、恐るべし! (oritaさん)
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 そうは言っても、ゆっくりお喋りという訳にもゆかず、
 お互い、それぞれの上りへ。
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 門内沢へと分け入るお二人を見送れば…
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 其処は、石転ビノ出合。
 宙へと雲をはく、飯豊の白龍が御出座しです。
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 石転ビノ出合に起って見惚れていると、少し先に、赤いザックカバー。
 雨でもないのに、それに、あの背格好…ひょっとして?kobayashiさん?
 大声で、"kobayashiさ~ん"と、呼びかけると、応えてくれるではありませんか。
 たった今、Hさんと、よく石転ビでお会いしたkobayashiさんはどうしてる?
 と、うわさ話をしたばかり。まさに、噂をすれば何とやら。
 待ってもらって、パチリ。3/18の東尾根以来です。しばし、歓談。
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 サプライズが二つも続いて、心はあたふた?
 大岩の陰で、ひと息。パン1個。
 風が冷たいので、帽子を外し、タオルで耳を被う頭巻きに。
 アイゼンは、いつもの通り、上部の『ホン石転ビ沢』の出合で装着とします。
 kobayashiさんは先行。
 
 
 あらためて、いざ。  
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 "imagine your own dragon",…
 
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 上るもの、ひとり一人の、
 心の奥底に潜む"龍"だけが、白龍の息吹きに呼応する…
 
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 思いを尽くし、心を尽くし、力を尽くして。
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 歩く、そのひたすら。
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 その、幸せ。
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 透明な力が、しみてきます。 
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 先行していた若い衆の背中が大きくなると…
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 ホン石転ビ沢の目迎に与りました。
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 石転ビノ出合から梅花皮小屋まで、切よく、3時間とすると、
 此処までで三分の一の1時間。
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 距離はそれなりに踏んでいます…
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 ホン石転ビ沢ノ出合です。
 ここら辺から放物線がグイっと上がり、勾配が増しますので、
 アイゼン装着のポイントにしています。 
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 石転ビの石がゴロゴロ。
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 飲んで、食べて、アイゼン着けて。
 さぁ~て、天がける龍へ、つかまろう。
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 のっしのっしと、歩いていると、…
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 雪に、巌に、心のむすびめがほぐされてゆきます。
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 大円形劇場が、迫ります。
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 北股沢が圧しかかれば…
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 其処は、北股沢出合。
 (「中ノ島」~草付はまだ出ていません)
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 一息入れて、一顧。
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 さぁ、核心部。
 
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 今、この、鼓動が、白龍の鼓動。 
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 疲れ果てて?先行者
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 そらへと、かけりゆくこころ。
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 アイゼンの爪を効かせてステップを切る、歩一歩、唯々、無心。
 喘いで、あえいで、白龍に合わせられます。
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 苦しい、けど、愉しい。
 上ればのぼるほど、雪はものであることをやめる。…
 白龍がのぼる者の心にあるかぎり、雪の塊は白龍に生るのです。
 
 
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 だから、
 "imagine your own dragon".
 
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 白龍が息をはくと、私はさやかにもえました。
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 そして、北股の頭(カッチ)に応えれば…
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 愉しき"imagine"の果て、梅花皮小屋のお出ましです
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 『石転ビ沢/寵恵(二)』に続く。