あるく

~山の恵みの備忘録~

高柴山/盛筵 2018年5月20日


 今日(5/20)は、
 阿武隈高原中部県立自然公園『高柴山』
 及び、
 堂山王子緑地環境保全地域
 を見回ります。

 風薫る五月、高柴山はまさにハイシーズン。
 ぬけるような青空の下、訪れたハイカーのみなさんは、
 ヤマツツジのひとすじの気持ち、その紅にそめられて、
 清爽のひと時を愉しんでおられました。


 いつもの門沢登山口から~と来てみれば、あれま。…
 鬱蒼と茂っていた雑木や竹が、すっかり伐採されています。
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 (ちなみに、以前はこんなふう)
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 太陽光事業の計画が進展したのかな?
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 「土地という人間の次に大切な資源をどう取り扱うかという
 その単純な問題の中に、人間の生き方のすべてが含まれている」
 とは、先達の言葉。だから、彼は
 「その土地政策を本当に変える前に、あえて宗教とは言わないまでも、
 哲学を大幅に改める必要がある」とも、誡めています。

 この山中に太陽光パネルが林立する眺めを、imagine…
 申し訳ないけれども、私には「進歩」という感懐がわいてきません。
 人が、自然界との調和を無視し、その生存の基盤を掘り崩し続けるのなら、
 それはむしろ、人間にとって、「退歩」とすら言えるのではないでしょうか。
 太陽光発電という、時代の潮流?に与せず、
 物質文明そのもの、その前提を疑うには大きな勇気が要りますが、
 原発事故を経験した「フクシマ」には、その貴い義務があるように思えます。

 一人一人が、何が進歩なのか、幸福なのかを、問い直さなければ、
 人間の生命の神聖に思いを致さなければ、
 文明は「退歩」をし続ける、――そんな思いにかられます。

 
 
 あぶくまの山々が心配そうにのぞいています。
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 陽気に誘われ、多くのハイカーが訪れました。
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 ヤマツツジの前衛たち。
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 さきがけて咲いた彼らの多くは、すでに大地に凱旋。
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 でも、アーチをくぐれば…
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 花の盛筵が迎えてくれました。
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 空も、上機嫌。
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 大地に凱旋しても、この矜持。
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 「ひかりにうたれて 花がうまれた」。
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 展望台には、ハイカーのみなさんの快哉、そして清爽。
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 私も展望台に上がって、眺覧、周覧のひと時。

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 ヤマツツジは讃い、あぶくまが頌います。
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 ハイカーのみなさんが続きます。
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 展望台を降り、一帯を見回ります。


 喜色満面の、展望台。
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 お一人お一人に、すこやかな時間。
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 一つ一つに、ひとすじの気持ち。
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 花はみな、
 「おのおの栄えあるすがたをみせる
 進歩というような言葉にだまされない
 懸命に 無意識になるほど懸命に
 各各自らを生きている」(重吉)
 


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 見回って、再び、展望台へ。


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 たくさんの笑みがこぼれます。
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 花のような気持になれたらなぁ…
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 そこかしこで、団らん、…そして憩い。

 「どうぞ、ゴミはお持ち帰りくださいますように」。
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 水石でカップ麺。
 お山の祈りは、"Grace be with you"。
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 蔵王から目を転じると、ポツンと白頭? ん?月山? 
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 方角、山容から言って、月山です。間違いありません。
 高柴山から、初めて、月山を認めました。
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 異状のあるなく、安堵。
 そろそろ、帰るとしましょう。

 花々に「きれいだよ~」とささやけば、
 うれしそうに応えて、"Grace be with you".
 ありがとう。

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 あとは、すたこら?
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 イカーの姿が、続々と。
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 すると、牧野のsatouさん。
 同任の方です。今日は非番かな?
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 戻ると、――駐車場がすごいことになってます。
 みなさん良い日和を逃しませんね。
 さて、来週、5月27日は「山開き」の日。ヤマツツジのご機嫌や如何?
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 無事の下山、
 ヤマツツジの盛筵、朗麗の日和に
 感謝、感謝。


 Fin