上善は水の如し。…
今日(1/6)は、二ツ箭山へ。
寒い日が続き、尻は重く、出歩くのも億劫なのですが、
山となるとシャキッとするのですから、げんきんなもの。
明日のつもりでいましたが、
行けるときに行っちゃうのがいちばんの様です。
水に礼すれば、その謙廉に合せられます。
アワアワプクプク…言葉を交わしたつもり。(笑)
〆張り場で沢に別れ、山脊へ。
岩場に直下。
"天を仰げ、天から生きよ”と、呼ばわる響。
一人下降。wait a minute.
攀じって、男岩のエ~ルに浴します。
女岩を頂けば、洋の真率。そして…
陽精の頌。雲が唱和します。
いつものテラスには、Y田さん、M浦さんご夫妻、T田さん~
常連のみなさんが憩います。
交ぜて頂き、歓談、四方山話。
みなさんを見送って、テラスに一人残ります。
雲と語らえば…
陽精も仲間に。
こうして山に上ると、見えないものが見えてくる――
『原子力明るい未来のエネルギー』とは、
原発の町双葉の、目抜き通りに掲げられていた標語。
今は撤去され、役場の中に。
いったんその存在に侵され、社会の奥深くまで変えられると、
麻薬中毒にも似て、リスクは目に留まらなくなり、
どんなにみじめな思いをしても、それを絶つのが難しくなる。
これほどの事故を経験しながら、依存から、抜け出せない。
今度はこぞって人工知能(AI)だと言う、いや、浮かれている。
CMには自動運転が喧伝され、
農業に、漁業に、教育に、投資に、…活用が拡まる。
一方、奪われる雇用、プライバシーの侵害、そして、
ブラックボックス化したAIの暴走などが危懼されている。
どんどん進化し、社会に浸透してくるのだろう。
原発同様、ますます依存が強まり、抜け出せなくなる。
毀されるのは、人間の実体そのものではないのか。
それはGNPでははかれない。
AI,ロボット工学、そして遺伝子技術、…
「良識」ある方々は宣う、
「それぞれの利益とリスクを見据えた上で、
技術を使いこなす人間の知恵を磨きたい」と。
"wisdom"~知恵を磨く?
おいおい、二律背反、そいつぁ無理な相談だ。
「英知を求めるには、貪欲と嫉妬心という、
今自分を支配しているものを捨てなければならない」のだから。
陽精も、雲さんも、
このポンコツアナログ人間の憂いを偕にしてくれました。
のんびり、まったり、良い時間を過ごせました。
そろそろ、帰りましょう。
沢コースへ。
修験台から、"夫婦岩"。睦まじく唱和します。
谷へと降り起てば、水の精。
通行の許可を請います。
寒を透して、水の心。
会話が聞こえてきそうです。
空を映して三重奏。
水の時間に歩を合せて。
水の翔逸、翔華、翔踊に与れば…
山路の終了です。
無事の下山、
ひと時の善懐に
感謝。
Fin