あるく

~山の恵みの備忘録~

大日岳/和心(二) 2017年7月15-16日


 『大日岳/和心(一)』からの続きです。


 いよいよ、御前坂。
 今日は雲さんが真夏の陽射しをあらかた遮ってくれました。
 お蔭様で疲労困憊というほどのことはなく、調子は上々。
 とは言え、最後の関門、試練坂たるに変りはありません。

 ウスユキソウがこのたどたどとした形影を激します。
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 花々のエ~ルに鼓舞されて、いざ。
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 カフェ御前坂で、ひと息。
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 もう少しで、一王子。
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 ガンバレ、頑張れ~。
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 薄いヴェールを纏った本山小屋が見えて来ました。
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 金子さんから聞いてましたが、小屋にはリョウくんの姿。
 一仕事終えて?まったり。
 *リョウくんとは、5月3日の『飯豊山』↓以来の再会。

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 旅は続きます。
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 飯豊山頂が招きます。
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 お~、咲いててくれました、イイデリンドウ。
 健気です。
 陽射しが少ない所為か花弁を広げた個体は少なめ。
 でも、ひとすじの気持に和みます。
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 そして、ヒメサユリも。
 みんな祝福してくれているかの様です。
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 飯豊山を頂きました。
 感恩が溢れます。
 たどたどとした歩みでしたが、一歩一歩の力は偉大、
 思いを尽し、心を尽くし、力を尽くして、
 此処に起ちました。

 雲を透し、峰々からの祝福が届きます。
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 おにぎり1個。
 まったり、眺覧、そして周覧。
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 飯豊の空気に酔いしれます。
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 青空に讃歌、そして陽精には頌歌。
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 "はじめに ひかりがありました
 ひかりは 哀しかったのです

 ひかりは
 ありとあらゆるものを
 つらぬいて ながれました
 あらゆるものに 息を あたえました
 にんげんのこころも
 ひかりのなかに うまれました
 いつまでも いつまでも
 かなしかれと 祝福れながら"
 八木重吉


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 程なくして、ご夫婦連れが来頂。
 お願いして、証拠写真をば。
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 でも今日は、此処が終着駅ではありません。
 まだ旅の途中。

 いざ、御西。
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 駒形山へと進み、振り返って、お山のエ~ルに応えます。
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 御鏡の雪へと、心が逸ります。
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 チングルマのやさしいねぎらい、そしてエ~ル。
 ゆっくり行きなと、諭します。
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 わたしのハイ・ロマンス、草月平。
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 白鯨が悠々と遊ぶ桃源です。
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 ずんずんと降り落ちて、降り積もり、
 固く圧せられた雪の厖大は、連繹、連延、ある日、意思を有ち、
 白鯨と生って天空に沐浴する…
 
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 この雪の塊は、物であることをやめ、白鯨として、
 いわば閉じ込められた存在から、救済されるのです。
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 歩を運ぶ、しあわせ。
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 おおぞらへとかけりゆくこころ。
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 花々が咲き溢れる桃源に、心を込めて…
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 そして思いを込めて。
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 花の囁きに、耳澄ませながら…。
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 飯豊の白鯨、御鏡の雪よ。
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 白鯨と語らい…
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 空と雲にはげまされ…
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 御西への道をてくてく。
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 ふ~、はるばると、峠の我が家、
 御西小屋に到着です。
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 管理人の羽田さんにご挨拶。
 まずは水。
 受付は落ちついてからでいいよと。

 大日岳方向へ少し進んだ処に雪渓があり、その斜め下部、
 残雪と草地の端境に滔々と融雪水が流れています。
 草の香りが?とも心配しましたが、そんなことはなく美味。
 湧水と遜色なしの名水でした。

 

 つまみを作り、ウィスキーの水割りで、一献。
 羽田さんや、岡山から来たという気の良いテン泊の若者、
 そして保全でご一緒したことのある柴田さんを交えて、 
 歓談、四方山話と相成りました。


 
 夕刻になってやっと大日岳が御出座しです。
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 "Welcome home, my friend".
 "Here, I am".

 その親昵にひたりながら、まったりと、しあわせなひと時に
 恵まれました。
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 『大日岳/和心(三)』につづく。