あるく

~山の恵みの備忘録~

二ツ箭山/和慈 2017年7月5日


 今日(7/5)は、二ツ箭山へ。

 再び土日に用事、雨天のご機嫌を伺いながらの…
 本日と相成りました。
 予報では持ち直す傾向でしたが、空に相談すると、
 西より東がいいぞと、明るんで応えます。
 久しぶりに二ツ箭山で、遊ばせてもらうことに。



 この時季に訪れるのは、初めて?
 御滝にご挨拶。
イメージ 1


 水の頌に耳澄ませば、その謙廉に合せられます
イメージ 2


 万緑に、その精に、その頌に、
 カメラが共鳴してしまいました。
イメージ 3


 水の祈りは、"Grace be with you".
イメージ 21


 〆張り場。
 此処で左に折れ、沢を離れます。
イメージ 4


 山脊へと喘ぎ、伝って岩場に直下。
 "天を仰げ、天から生きよ"と、呼ばわる響。
 倦まず弛まず、ソクラテスの如くに。
イメージ 5


 唱和する、陽精。
 ~ちょっとアヅすぎだぞい?
イメージ 6


 基部へと喘いで、女岩。
 大汗かいて、息は絶え絶えです?(笑)
イメージ 7


 岩場を了えると、男岩からのエ~ル。
イメージ 8


 そして女岩を頂けば、月山の頌歌。
 緑の溌剌に、その讃歌に、心が清ませられます。
イメージ 9



 岩場のテラスに、先客無し。
 さすがに夏、ギラギラとした陽射しに、ベンチはアッチッチ。
 木株に腰かけ、堪えてラ~メンタイム。
イメージ 10

 
 ラ~メンを食べ終わっても、
 途中追い越したS野さん、M藤さんがテラスに現われません。
 どうしたんだろうといぶかっていると、お隣から話し声。
 覗いて見れば、teradaさん、S野さん、M藤さん、そしてご友人…
 なぁ~んだ、夏は避暑、此方の木蔭がたまり場でしたかぁ。


イメージ 11


 長老のnakajimaさんも「ご出勤」、あれやこれやと歓談、四方山話。
イメージ 12


 トレランの?若い衆も加わり、話が尽きません。
イメージ 13



イメージ 14


 そうこうしていると、hondaさんが御出座し。お久しぶりです。
 お元気そうで何より。
 hondaさんの主治医だったjinboさんが
 鳥海山へと帰らぬ旅の人となって、はやいもので、もう一年。
 彼を偲んで、鎮魂。
 忘れぬこと、それが供養なのだと…
イメージ 22




 愉しいお喋りに、ついつい長居。
 あまりゆっくりもしていられないので、おいとまします。

イメージ 15


 往路を復し、沢へ。
イメージ 16



 沢へと降り起ち、しばし、水の響に佇みます。


 "子貢、問うて曰わく、郷人皆な之れを好まば、何如。
 子曰わく、未まだ可ならざる也。
 郷人皆な之れを悪まば、何如。
 子曰わく、未まだ可ならざる也。郷人の善き者之れを好み、
 其の善からざる者之れを悪むに如かず"
 とは、孔子の言葉子路第十三)。
 吉川幸次郎の釈義によれば、――
 子貢がたずねた。
 村人の全部から好かれるという場合、その人物はどうでしょうか。
 孔子。それだけでは不充分である。
 (価値としても評価としても不安定である)
 子貢。では、村人全部からにくまれるというのはどうでしょうか。
 孔子。それだけでは不充分である。村人の中のよい者から好かれ、
 よくない者からにくまれる者に及ばない。
 ~大衆の全部から好まれる人物は八方美人的であり、
 大衆の全部からにくまれる人物は往々にして性格に欠陥がある。
 附和雷同しやすく、「同じて和せず」であり易い大衆…
 そうした大衆への不信を含みもってはいるものの、
 大衆が自然にもつ理性、それへの信頼があり、
 そうした大衆のもつ理性、それを導き出しうる人物こそ、
 真の人物である、とするように読める、そう読みたい。
 


 "然うだ"と、水の精が肯います。
イメージ 17


 いい時間が流れています。
イメージ 18



イメージ 19


 御滝を見下ろせば、終点です。
イメージ 20


 無事の下山、
 和慈の山路に
 感謝。


 Fin