あるく

~山の恵みの備忘録~

高柴山/遊息 2016年9月11日

  アサギマダラ、遊心のひと時。
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 今日(9/11)は、
 阿武隈高原中部県立自然公園『高柴山』
 及び、
 堂山王子緑地環境保全地域
 を見廻ります。
 (先週の予定でしたが、吾妻山にお手伝いがあり、
 日延べさせて頂きました。)

 「旅人と わが名よばれん 初しぐれ」
 とは、芭蕉の句ですが、
 芭蕉を凌ぐ、壮大な旅に生きるアサギマダラ。
 マツムシソウ咲き溢れる山頂で、
 人懐っこい彼等と、心遊び、心通うひと時に恵まれました。
 感謝。



 登山口(田村市/門沢登山口)には、
 ゲンノショウコが、楚楚と迎えてくれました。
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 木立を抜けると日向。
 短い区間ではありますが、ヤブに突入です。
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 くさるな、とツユクサ(蛍草)。
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 樹々と語らいながら。 
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 山頂部には、旅する蝶、アサギマダラの英姿。
 "こんにちは"。
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 展望台が見えて来ました。雨は大丈夫かな?
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 ペコリと、ナデシコにご挨拶。
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 展望台に到着。
 先に一帯を見廻りましょう。
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 お~、マツムシソウ
 いつもの場処に、今年も元気に咲いててくれました。
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 タカネマツムシソウよりちんまりした容貌ですが、
 ひとすじの気持に甲乙無し、うたれます。
 この花のように、
 じっと時間をたのしみながら、
 勁い気持と、おだやかなきもちでいたい。

 
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 見廻って、異状のあるなく、安堵。
 展望台に上がって眺覧。
 阿武隈の響に耳澄ませます。

 (日影山、蓬田岳)
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 (移ヶ岳、日山、殿上山、鎌倉岳…)
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 (桧山、大滝根山
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 いまにも降り出しそうな空模様ですが、
 ここに陣取り、つましい昼餉?
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 食し了えて辺りを散策。

 懸命に咲く花たち…
 無造作にすわって見つめていると、
 心もからだも澄まされてゆきます。

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 そして、其処此処に、アサギマダラ。
 かきわけのぼり、ときめいて、あいらしく舞っています。


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 「風にまかせて歩みなさい」と、
 彼らのDNAには、印されているのでしょう。
 「この世では旅人、寄留の身」とは、
 新約書にも見られる思想、放浪のラディカリズム。
 

 心には、しずかな、そしてほがらかな旋律が
 ながれているにちがいありません。


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 うっとりと見つめていると、祈りの響。
 "Grace be with you".

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 夢中でとんできたんだ…)
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 つつましく…心が昂ぶってきます。
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 いい時間を、ありがとう。
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 さて、帰ります。

 お山に充満するエ~ルの中を、のっしのっし。
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 水の精のエ~ルとねぎらいに与れば…
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 無事の下山。
 アサギマダラ、そして花々との
 遊心、遊息のひと時に
 感謝、感謝。


  Fin