今日(3/23)は、安達太良山へ。
あだたら高原スキー場へとR4を横切れば、
遣らずの雨。
一旦、折れましたが、気を取り直して。
予報?それが何だというのか。
荒れは終息の気配なく、
シェルターに一息入れることに。
ストーブの脇に陣取って、大休止。
吹雪を余所に温もります。
くろがね小屋に来訪された方はみな、
ホワイトアウトや稜線の風烈に挫け、
山頂を諦めたと。
すっかり里心がつき、お尻が重い。(笑)
鞭打って?山頂へ。
いやはや、完くのホワイトアウト。
デフ棒の有難いこと、感謝、感謝。
峰の辻着。
此処でアイゼンに替えるべきでした、反省。
一旦、稜線を目指すも、…
あまりの烈風に矢筈が森に退避。
岩場の登行では、
アイゼン装着のタイミングを逸し、
ワカンのストッパーが悲鳴です。
意を決して矢筈が森を抜け出、
山頂へと稜線を辿れば、これはもう暴風。
よろめき、倒され、あわやの為体ていたらく。
分岐の標識くんは「もう、やめときな」と
諭します。素直に順う私。
此処を本日の山頂としましょう。
すごすご逃げ帰るのも、また一興。
すると前方に篭山の英姿。
「寄って行きな」と誘います。
篭山へ初登頂。
今まで、如何して、
このピークに起つことがなかったのか、
不思議なほどです。
振り返って、眺むれば、
ああ、実に、風伯の在わします。
彼のすることを、
しばらくこうして見惚れていよう。
龍のごと、山体へと跳梁し、…
天狗の様に、山容から翔け上がる。
ああ、これを見せるために、
お山は私を稜線から追い払ったのだな。
「風」は「プネウマ」。
おしえ、みちびく…。
さて、帰りましょう。
風伯にいとまを告げて。
空が割れ、風伯を随えて、光がエ~ル。
ありがとう。
疾風の交響の中、のっしのっしと。
くろがね小屋が見えて来ました。
寄らずに進みます。
大空に跋扈する神楽の舞に、
怖れ畏む篭山が、なんとも殊勝です。
see you,later.
無事の下山、
陽の慈愛、
風雪の神楽に
感謝、感謝。
Fin