あるく

~山の恵みの備忘録~

風伯/安達太良山 2014年3月23日

 
   今日(3/23)は、安達太良山へ。
   
   あだたら高原スキー場へとR4を横切れば、
   遣らずの雨。
   一旦、折れましたが、気を取り直して。
      
   
 
   予報?それが何だというのか。 
   荒れは終息の気配なく、
   シェルターに一息入れることに。 
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   ストーブの脇に陣取って、大休止。
   吹雪を余所に温もります。 
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   くろがね小屋に来訪された方はみな、
   ホワイトアウトや稜線の風烈に挫け、
   山頂を諦めたと。
   すっかり里心がつき、お尻が重い。(笑)
   鞭打って?山頂へ。 
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   いやはや、完くのホワイトアウト。 
   デフ棒の有難いこと、感謝、感謝。 
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   峰の辻着。
   此処でアイゼンに替えるべきでした、反省。 
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   一旦、稜線を目指すも、…   
   あまりの烈風に矢筈が森に退避。 
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   岩場の登行では、
   アイゼン装着のタイミングを逸し、
   ワカンのストッパーが悲鳴です。    
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   意を決して矢筈が森を抜け出、
   山頂へと稜線を辿れば、これはもう暴風。
   よろめき、倒され、あわやの為体ていたらく 
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   分岐の標識くんは「もう、やめときな」と
   諭します。素直に順う私。
   此処を本日の山頂としましょう。 
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   すごすご逃げ帰るのも、また一興。 
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   すると前方に篭山の英姿。
   「寄って行きな」と誘います。 
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   篭山へ初登頂。
   今まで、如何して、
   このピークに起つことがなかったのか、
   不思議なほどです。 
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   振り返って、眺むれば、
   ああ、実に、風伯の在わします。
   彼のすることを、
   しばらくこうして見惚れていよう。 
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   龍のごと、山体へと跳梁し、… 
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   天狗の様に、山容から翔け上がる。 
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   ああ、これを見せるために、
   お山は私を稜線から追い払ったのだな。
   「風」は「プネウマ」。
   おしえ、みちびく…。 
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   さて、帰りましょう。
   風伯にいとまを告げて。
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   空が割れ、風伯を随えて、光がエ~ル。
   ありがとう。 
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   疾風の交響の中、のっしのっしと。 
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   くろがね小屋が見えて来ました。
   寄らずに進みます。 
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   大空に跋扈する神楽の舞に、
   怖れ畏む篭山が、なんとも殊勝です。
   see you,later. 
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   無事の下山、
   陽の慈愛、
   風雪の神楽に
   感謝、感謝。
 
 
 
 
   Fin