光、燦々。

その律動に身を委ねます。

山脊に起てば冬風、そして雪の痕跡。

岩場に到着。
天を仰ぐ真面目、呼ばわる響こえに耳澄ませます。

岩を攀じり了えれば、男岩のねぎらい。

岩場のテラスに落ち着けば、光燦。

のたりとして、慈愛に沐浴ゆあみします。
洋うみもお山も暢達。

テラスには常連のみなさんの和気藹藹。
今日は既に雪ハギでひと仕事、お腹が空きました。
このまま沢を降って月山新道へ~
では持ちそうもありません。
鍋焼きちゃんぽんを前倒しで?食することに。

食事を了え、沢へと降り立てば迎候、水の精。
枝につららがまだ初々しい。

〆張り場から月山新道へと登り返すと、
稜線を周って来られた先程のみなさんとバッタリ。
すがすがしい笑顔をパチリ。

尾根路から夫婦岩(めおといわ)。

そして月山から。
この岩は睦まじく、そして矜持がある。
しらずしらずのうちに心を浪立たせる矜持が。

雪が薄っすらとした稜線に遊びます。

周って再びのテラスにはどっしりと?常連のH田さんが。
一週間振りですね。しばしの四方山話に興じます。

笑んで語らう空と、雲と、海と、山。
嗚呼、しかし、世界では
この誰の所有ものでもない海を、空を、
強欲が毟ります。
『艦隊と軍団に守られてのみ存在する文明などというものは、
異常そのものである。
それは文明ではなく、純然たる野蛮である。
強力な軍隊に守られ、
そのもとにおいてのみ存在してきた西洋文明は、
そもそも文明である筈はなかったのである。・・・
文明を守ると称した野獣が、
かえって文明を貪り食い、
今はその獣性を露出して君臨している。』
(内村 鑑三)
経済、経済と称して、
戦争の準備をしている愚かな人たち・・・。

さぁ、帰りましょう。H田さんとご一緒します。
男岩の直下を巻いて。

沢には水の時間、律動が謳います。
のんびりお喋りを愉しみながら。

無事の下山、
ひと時の朗暢に
感謝。
Fin