風雪を制して、天狗岩。
予報はまぁまぁなのですが・・・ゲレンデ中盤からミゾレ。
防風だけのヘタレの雨具を叩き、冷たく滲み入ります。
不安が過りますが、湖うみに背中を押されて。

赤埴の山脊にはたっぷりの雪。
霙は結晶に生り、吹雪の様相を呈してきました。
どんな天気もお山の恵み、お享けしましょう。

風雪を堪え、黙々と雪道にザクザクすれば、弘法清水。
昨日訪れた人たちが雪を除けててくれたようで、
恵みの水を押し戴きます。

覚悟はしていましたが、
弘法清水~山頂間はこの通り。
これから暫くの間、降雪で埋め尽くされるまで、
いちばん難儀な時期となります。

ときおり明るむ山頂部。

樹氷の迎門。

磐梯山頂に到着。
私が本日のファ~ストサミッタ~。(笑)
まずはピ~ス。
雲の流れは薄いのですが、
お日さまの御出座しとまではいきません。

私に続いてお二人。
米沢、そしてはるばる小田原から。

風もあり、ラ~メンタイムの気分にはイマイチ、下ります。
私とほぼ一緒にスキ~場を発った方が、少し遅れて山頂へ。

只管低姿勢、お辞儀と前屈みで樹氷のヤブをかわします。

沼の平へと下りかけましたが、ふとインスピレ~ション。
登り返して、櫛が峰への鞍部に。風と雲が跳梁します。

天狗岩の響こえに風と雲が順います。

辺りを制して、凛。

”凛”とは、
弱さであるのでしょう、きっと。
「まことに
弱いということは
ある意味で罪悪である
”死”を背中にしょってやってみるのだ
一かバチか捨身でゆくのだ
自分を全部投げ出してしまえば
そこではじめて強いも弱いもなくなる
その全部というのが難しい
いこじでも自棄でもない
真正面から毛ほどのすきもない捨身である」
(八木 重吉)
天から、天へと、捨身です。

櫛が峰にも陽が注がれました。

大きなエ~ルが届きます。

そろそろおいとましましょう。see you, later.

ようやく、お山に慈悲燦々。


晴れやか。

通う心、交わす親昵。

風が勁過ぎたので櫛が峰は遠慮しました。赤埴山で、
お山へ、そしてお山からエ~ル。



気持ち良さそうだなぁ。
もう一回、登りましょうか?(笑)

終り良ければ、すべて善し。

お山が笑んで宙そらに沐浴ゆあみしています。

無事の下山、
冬のもてなし、そして
心に滲み入る天狗岩の凛に
感謝、感謝、感謝。
Fin