『相恋ノ滝』。
今日(10/20)は、安達太良へ。
そぼ降る雨の中、湯川渓谷に逍遥。
山頂は念頭に消え、ひととき、
みずのおと、水の響こえに耳澄ましながら、
秋色に浸ることが許されました。
感謝。
塩沢口の駐車場に車は1台。
寂しい限りですが、
たった一人の渓谷遊歩。
贅沢な時間になりそうです。
雨でぐちょぐちょの登山道、
長靴で来た幸いをかみしめながら、
傘を手に、のっしのっし。
屏風岩に着いて、相恋ノ滝。
『水のおとが きこえる
水の音のあたりに胸をひたしてゆくと
ながされてゆくと
うつくしい世界がうっとりとあかるんでくる 』
(八木 重吉)
周りの色づきにイマイチ感が否めませんが、流石です。
滝の脈動が、凛として秋を醸します。
「そ・う・れ・ん・の・た・き」、
多分、「相恋」は当て字だと思うのですが、
洒落てますね。
浪漫の響きがあります。
水と岩とが相恋して麗しい滝に生る・・・。
この辺り、紅葉はまだはしり、秋の宴の準備中です。
高巻いた径を下げ進むと、今度は八幡滝。
沢を合わせます。
水が秋の調べを奏でます。
あふれ出る湯川の衷情。
次から次へと滝にお目見え。
一体いくつあるのでしょうか。
水が跳ね、渓が躍動します。
水の精と語らいながら。
右に左に渓を渉り了えれば・・・
渓を離れ、勢至平からの路を合わせます。
鉄山の紅葉に起ちました。
色のことであれこれ詮索は止しましょう。
今、この時の、この色相が、完て。
安達太良のもてなしに心が温もります。
雨の日、小屋はじつに有難い。
くろがね小屋で、おにぎりタイム。
おにぎりを食べ了え、外の様子を伺っていると、
何とリョウくんとシミケンさんがやって来ました。
飯豊/朝日の保全ではもう重鎮の風格?貫禄さえ
漂わせています。
リョウくんとは梶川での荷上げで会っていますが、
シミケンさんとは随分と久し振り。二人は安達太良
の常連さんでもあります。
もう一人の常連の方にも入って頂きました。
たまには?どアップで、リョウくん。
照れ屋ですね~。(笑)
そして、シミケンさん。
正月の飯豊行。
リョウくん、シミケンさん、だいちゃんとくれば、
もう最強ですね。
ゆっくりと息ませて戴きました。感謝。
くろがね小屋にいとまを告げ、往路を復します。
鉄山のエ~ル、柔らかな眼差し。
あとは、みずの律動に包まれ・・・
水の時間を愉しみながらの歩運です。
相恋ノ滝がちょっとモリモリ?(笑)
雨粒をあつめ、壮容をましてきています。
小雨に煙る径を心清ませられて、帰ります
事無きの歩運、
秋雨秋興の逍遥に
感謝、感謝。
Fin