平凡は偉い。
たしか、リンカーンでしたか、
こんなことを言っていました。
「神さまは特に凡人を愛しておられる。
そうでないなら、彼はこんなにも数多くの凡人を
お造りにならなかったに違いない」・・・。
『滝桜』、『合戦場の桜』は、桜のサラブレッド、
謂わば「天才」たちです。
でも我が家の周りを明らめてくれるのは
名もない大勢の桜の「凡人」さんたち。
彼らは「桜」であることの名誉以外になんらの名誉も、
求めません。
ただひとすじの気持で花を咲かせ、
大地で生命の源に接する特権に与かっています。
平凡な桜がいちばんきれい・・・。
その謙遜は「天才」以上だと、
私は思います。
大滝根川。河畔に咲き溢れる桜。
Fin