磐梯山東壁
今日(3/9)は、磐梯山へ。
3.11が近づくと、何故か、
東尾根が私の意気地を訊うてきます。
ごちゃごちゃした頭で座していても、埒は明きません。
足の促しに素直に順いましょう・・・。
風が頗る強い。
耐風姿勢を繰り返して一息、赤埴山頂。
磐梯山頂は爆風の態、お山は受け容れてくれるだろうか…
とにかく、進みます。
今日はあの東尾根、念いは一途。
ああ、この圧倒する風威。
「来るな」ということなのか、それとも
「来い」ということなのか・・・。
私には「来い」と聞こえ、雪煙舞う尾根に客となります。
許しがでたのか、宙そらが拡がる・・・。
「ご無沙汰しました」。
樹間にお山の笑みがこぼれます。
南稜が招きます。
ありがたいなぁ、こんなに視界を戴けるなんて。
風の音はシンフォニ~。
雪は適度に締まって歩きやすい部類。
感謝。
東壁、お山の心魂。
上り往く仕合せ。
より近くへ。
お山の親昵。
胸躍らせて歩み寄ります。
お山の心魂を前に言葉あるなし。
白潔が胸に迫る。
「他の誰が忘れても、お前は忘れるな。
人間の高ぶり、貪欲を打ち、その原子の工作を毀った
天の響こえを」。
私憤から公憤へ、フクシマを紡ぐ・・・。
私を待つ頂稜。
南稜へのジョイントは直ぐ其処。
ふ~、東尾根無事完踏。
櫛が峰のねぎらいとエ~ル。
無垢と語らう、ひと時。
南へと沈む稜。
此処まで上がると風が容赦ない。
(あのピ~クは騙し)
風は本気。アブナイ、危ない、跳ばされる~!
もっと壁から離れないと。耐風に耐風で進まない!
あんなに近いピ~クの、何と遠いこと。
余所見しながらジワジワと。
山頂に到着。
風はMAX、一歩が、踏み込めません。
とても祠に近づけない。
あそこに行こうものなら、風に飛ばされ、
東壁にもっていかれます。
命が危い。
標識はすっかり風雪メタボ。
しばし耐風姿勢で・・・
風雪の造形、風神の足跡に見とれます。