今日(7/1)は、
阿武隈高原中部県立自然公園『高柴山』、
及び、
堂山王子緑地環境保全地域
を見回ります。
そのあと、二ツ箭山へ。
お湿りも間々ありましたが、
辿り着いた二ツ箭の一方の頂には、
親昵の語らいのひと時。
瑞々しい瀬音に暢然、満ち足りて、
山路を了えることが許されました。
感謝です。
高柴山、門沢登山口から。

いつもの『元気の樹』。生気がみなぎります。

予報は『曇り』。でも一雨きそうです。

山頂部の迎候。アヤメ、典雅。

精一杯のもてなし。

利便や快適といった言葉にだまされない、『懸命に
無意識になるほど懸命に、各各自らを生きている』
草草、花花。

花の精去って、大地への凱旋を待つ形骸。

訪れる者も無く、静か。

ヤマツツジの精気を嗣ぐアヤメ。
一帯は、今や、このアヤメの一群が主役。

思いを尽くし、精神を尽くし、心を尽くし、力を尽くし了えて・・・
静寂に浸ります。

展望台も寂しそう。

しんがりの勢が気張ります。

雲勢増して、阿武隈の眺望を隠します。

しんがりのどん尻を仰せ付かってか、英気を養う蕾達。

これはもう、一つの宇宙。

花神、華采。

何処までもエ~ルを発し続けて、栄えある姿。

見回りを了えました。異状なし。そろそろ下ります。
ヤマボウシと可愛い蝶の目送の礼に浴しながら・・・。

感謝。

時間的には前後しますが、堂山王子神社は高柴山の
前に。
境内、周辺の常態に、安堵。


次は、二ツ箭山へ。
高柴山を了える頃から降雨。いわき市は小川に着く頃には
一旦上がったものの、また雨つぶ。二つの矢竹にも雨雲が
絡まります。山の天気は変わり易い?・・・・傘を差して出発
です。

『御滝』。
見事な変容~。すっかり涸れていたのに、復興?復活?再生?
何はともあれ慶賀すべき事。いがった、いがった。

水が、論理というものを熔かしてゆきます。

『 水のおとがきこえる
水の音のあたりに胸をひたしてゆくと
ながされてゆくと
うつくしい世界がうっとりとあかるんでくる 』
(八木重吉)

沢を離れ、山脊へと大汗かけば、岩場の屹立。

頭の中は「カップ麺」!一途・・・(笑)。

「さぁ、カップ麺食うぞ~」と岩頂に辿り着けば、昼寝をされてる
方が。ムックリ起き上がれば、何と常連の H さんでした。
お湯を沸かしカップ麺をすすりながら、しばし歓談。
震災からの走馬灯、・・・流されたものへの愛惜、無我夢中の
復興、それを「語れる」ようになった幸いが滲みます。

暫くすると元気一杯の山ガ~ルが鎖場越えて登場。
下で抜いたとき、少し足下が危うかったので、途中でリタイア?
と思っていましたが(ゴメンナサイ)、何のなんの余裕です。彼女も
語らいの輪に加わってしばし愉しいひと時。

お喋りを愉しんでいるうちにガスは退散。男岩がお目見えです。

この真下から、鎖、ロ~プを頼りに攀るのです。

月山が風光に加わります。水平線は、残念ながら。

下りは三人で沢コ~ス。修験台から二つの矢竹を望みます。

ロ~プを頼りに慎重に足を落とせば・・・

沢床にストン。

震災で崩落した岩、累々。まだまだ疎まれた存在
です。これにコケでも生えれば常態の仲間入り。

この寂けさに打たれ、また彷徨いに来てしまい
ました。

樹々の時間、水の時間、岩たちの時間・・・
それぞれの時が流れます。

今度は水を逃がさないでね、御滝。

無事の下山、感謝。
Fin