あるく

~山の恵みの備忘録~

れくいえむ/磐梯山東尾根(前編) 2012年3月11日

 磐梯山東壁。 
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 今日(3/11)は、磐梯山へ。
 
 『3.11』はメモリアル。その意義は『8.15』に並びます。
 心を尽くし、思いを尽くし、精神を尽くし、
 そして力を尽くして…魂に刻まれねばなりません。
 
 そのレクイエムを磐梯山と共に唱和したいと、
 4ヶ月振りに。
 
 
 
 
猪苗代スキー場06:13~09:05東尾根取付~11;46東尾根終了点~12:17磐梯山頂~12:42弘法清水~14:25スキー場ゲレンデトップ~15:10駐車場)    
 
 
 1月、2月はいろいろが色々で『有問題』。
 この場処に起つことができませんでした。
 いま『3.11』への意気地が、私を此処に押し出しました。
 予報に諸説、全てをお山に委ねて。 

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 ゲレンデには整然と圧雪の紋様。
 足跡つけて、ゴメンナサイ。 
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 同行は足長おじさん? 
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 雪はコチコチという程ではなく、
 キックがそれなりに効き、アイゼンは不要。
 好いペ~スで標高が稼げます。 
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 歩き易かったゲレンデともお別れ。
 カンジキの出番です。
 ここ数日の新雪がかなり有り、足がつかまります。 
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 赤埴山。巻いて進みます。
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 今日は、天気がどうあれ、初めから東尾根と念いは一途。
 でも、ガスがとれてくれるといいなぁ。 
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 櫛が峰に無沙汰を詫びて。 
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 沼の平へ。今年初の磐梯山
 雪にもてあそばれながらも、ラッセルは愉しい・・・。 
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 東尾根の取り付きに到着。
 一息入れて「燃料」の補給です。 
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 いよいよ東尾根。いやはや難儀です。
 新雪でヒザまで潜る上に、
 その下の旧い層がちょっとかためのザラメ雪。
 ワカンのストッパーが流され効きません。
 でもアイゼンに換えてもなぁ・・・。 
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 赤埴山の高さを越えました。 
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 吹き溜まりで、時折、腰近くまで浸かりますが、
 愉しく?奮闘。 
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  雪庇のもてなし。
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 何とも潜ります。勾配がキツくなる程、
 ワカンでは踏ん張りが効かずギブアップ。
 選手交代、アイゼンにスイッチです。 
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 沼の平の向こう、櫛が峰からのエ~ル。
 「よっしゃ~」。 
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 心なしか明るくなって、東壁の響。 
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 お山は私に応えてくれているのか。 
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 雲が払われ、お山の意志が現前。 
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 この岩壁がお山の心魂 。 
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 目前の稜が、早く上がって来いと…。 
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 過ぐる一年の走馬灯、お山は全てを察します。 
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 お山の精爽、その冷厳。粛として。 
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 あまたの生命を、その存在、その生活を、
 全てを奪い去った地の震えを、大波を、…
 ひとは「不条理」と言う。たしかに不条理だ。
 でも、嗚呼、このお山は不条理の子。
 その悲哀、すべての問いを秘めて、何という厳麗。  
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 ただ鎮魂・・・。
 
 「天」災。
 すべてのことに意味があり、
 その意味を探り、そしてその意味に生き、
 また生きんとする、そのことの表白がメモリアル。
 天の響に鎮まって聴こう。
 天は原子の火をもてあそんだひとの高ぶり、貪欲を打ち、     
 その工作を毀った。
  
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 畏敬してお山に登高の許しを請います。 
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 櫛が峰のエ~ル。 
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 微笑んで、お山の許し。 
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 安んじてトレ~スを刻みます。 
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 腰まで雪に捕まれば、櫛が峰のやさしい眼差し。 
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 胸突き八丁、雪にもてあそばれながら、宙へと。 
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 ふ~、一息。 
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 此処は櫛が峰と並んで私の好きな場処。
 東稜終点までほんの少しを残すばかりのポイントです。 
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 お山と以心伝心、
 心行くまで語り合える場処。 
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 お山の心魂、その心のひだ。 
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 直ぐ其処が尾根の終点、
 南に落ちる稜へジョイントします。 
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 愛くるしい櫛が峰。 
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 お山はすべてを蔽う。 
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 歴史の証人。問いの彼方へ… 
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 いつまでも此処にたたずんではいられません。
 終点へ。 
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 名残惜しいですが、東尾根終点…。 
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 『後編』に続きます。