あるく

~山の恵みの備忘録~

二ツ箭山~洋の煌めき 2011年12月25日

今日(12/25)は二ツ箭山へ。
 
  X≒0.43μSv/h
 
だそうな。( X とは登山対象エリアの許容放射線量 )
「年間1mSvに収まる範囲を計算したもの」で、これでもってすら、「安全」と断言することは「できない」。(『山と渓谷』1月号)
 
  *計算式は、
  (8+0.4×16){Z(X-0.04)+Y(365-Z)}=1000-a(μsV)
  X=登山対象エリアの許容放射線量(μSv/h)
  Y=居住地域の放射線量のうち
  福島第一原発事故によって増加した線量(μSv/h)
  Z=年間山行日数
  a=食物由来の年間内部被爆線量(μSv/h)

*ちなみにX≒0.43とは、福島第一原発事故によって 0.03μSv/h放射線量が増加した地域に住む成人男性が、年間に25日の山行にいく場合」例。(同誌)
 
 なるほどなあ、外野席にいる編集部らしい物言いだわなあ。環境放射能の値が、この「X」の半分程のわが町はともかく、2倍、3倍を日常的に浴びている郡山市福島市のみなさんは、この数字を見て、どう思うだろうか・・・。この二ツ箭山など、1μSv/hを優に超えているのだが、そんなお山に登るのは、「許容できるリスクの水準」を弁えない愚かな振る舞いということなのか。
 
 登山という振る舞い自体、「リスク」の塊なのだけれど、放射線による「リスク」が異質であることは間違いない。
 でも「ヤマケイ」の編集部よ、郡山市福島市に買い物に行くことの被爆のリスクの方が、あなたがたの言う登山のリスクより遙かに高いことの現実を、そのことに対して、市民として、もっと発言せよ。
 
 
 
流行には縁のない私も周りに圧されてついに catch a cold.  
何やら温かそうな陽気ではありますが、
空気は冷たく、身体warm up させるため早足で出発です。 
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御滝にはやっとやっとの水の滴り。
元気だしてね~。 
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〆張場までは快適に沢を辿ります。
途中、常連のお二方に追い着きましたが、ゆっくりでは身体が冷えてしまいそう、お先に失礼させて頂く事に。 
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〆張場で斜面へと折れ、山脊へと喘ぎの急登です。 
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山脊には雪の名残。 
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男岩の岩峰が見えて来ました。
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男岩、女岩の基部へと突き上げる鎖場に到着。
汗ばんで身体はポカポカ。
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宙へ向って息が弾みます。 
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基部に上がって月山にご挨拶。 
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もうひと分張り、女岩が立ちはだかります。 
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女岩の途中から男岩。 
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~そしてキラキラと輝る太平洋。 
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女岩のテラスには人影なし。寂しいですが?独り占めです。 
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洋(うみ)は陽の光を無邪気に照り返します。
原発の瓦解によって、一体どれほどの放射能が、生命を毀損し続けて止まない魔能が、この洋(うみ)に放たれたのだろう。悲しみの海、哀しみのきらめき。 
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今日は奮発して?鍋焼きうどんです。 
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鍋焼きうどんを食べ了える頃には、常連さんたちもテラスに到着です。いつもの賑わいに。 
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汗と一緒に風邪っ気を吹き飛ばそうとも思いましたが、
どうも脱けません。お喋りを辞して下山です。
往路を戻ることにして、男岩と言葉を交わします。 
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震災で岩が崩れ少しスリムになった女岩。
鎖場の下降も無事クリア~。 
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岩が露わの急斜面を沢へと下ります。 
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沢に降り立てば清冽。水の清さ、光と戯れ。 
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水が「寒」によって凝結したもの・・・、早く言えば氷。
何とも不思議な水素と酸素のマジック。 
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岩肌にもぴったり張り付いて、
「寒」のご機嫌を伺います。 
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この凝結、水の「精」。 
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水の精と小枝の精とのコラボ・・・。 
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「寒」は水の「精」を顕わに。 
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渓を愉しみながら。 
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陽の明暗は森の精を現前。 
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元気のない御滝にエ~ルを。 
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鼻水ジュルジュルながら、無事の下山、感謝です。 
 
 
 
 
 
 Fin