今日(12/11)は
阿武隈高原中部県立自然公園『高柴山』(884M)、
及び、
を見回ります(巡視)。
予報は良いのですが、雲の優勢に
お日様がちょっと元気ありません。でも、
落ち葉の絨毯の上にふんわりと載った新雪を、
心地よく踏みしめながら、
冬枯れの里山の奥趣にのたりと善がることが出来ました。
感謝です。
高柴山の下山後、時間の余裕もあり、
いわき市は小川、『二ツ箭山』へ。
岩場のテラスで燦々と陽光を浴び、
常連の皆さんとの久し振りの語らい。
愉しいひとときが与えられました。
これも感謝です。
まずは堂山、王子神社へ。
のどかな山里、その情緒に和みます。
歴史の階段を上り詰めます。
変わりなく良い時間が流れ・・・、安堵。
次は『高柴山』へ。
門沢登山口に車を置き、出発。
いつもの『元気の樹』、今日も未来を見据えて。
微かな、かすかな水音、寂かに時を刻みます。
標高を少し上げると、雪のお出迎え。足跡つけちゃうのが、
何だか悪いような・・・。
見晴らし台の手すりに着いた雪越しに阿武隈の山並を展望。
標高九百米辺りから上は雲の中。
登山道には小さな動物さんたちの踏み跡。
坂上田村麻呂が水垢離をしたと伝えられる水石に着けば、
山頂は直ぐ其処。
山頂展望台。
東方には青空が見渡せるのですが、北西方向からヴェ~ルが襲来。
雪が、雪の結晶が、ふわふわと風に乗って遣って来ます。
私のフリースには可愛い雪の結晶。
山頂部は常の態。
空を舞う雪の結晶と戯れながら、下山です。
何事もなく、任は終了。
感謝。
時間はまだまだ、もう一山。
『二ツ箭山』へ。
いわき市は小川、二ツ箭山の登山口にある駐車場に着けば、
何やら春のような陽射し。心もポカポカ、出発です。
どうしたことでしょう。震災後、水の流れを失いながら
も、一旦は甦った御滝でしたが、またもや水の供給
を断たれかけています。祀られた不動明王もシュン。
少し上がれば、清冽な水の流れ。地盤の変動か、何所
かで伏流に。自然の気紛れに俟つしか・・・。
水の清さ、お山の潔さ。
山脊へと喘ぎます。
岩の表意、お山の心。
震災で崩れた女岩、その直下に。
葉が落ちて岩体が顕わ。
30M の鎖場には先客、ご夫婦連れのようです。
声は掛け合っているのですが、先行の奥方が遅々
として進みません。礼を失するとは思いましたが、
割って入って奥方の直ぐ下につき、そこに足置く~
三点支持ですよ~落ちても私が止めますから~・・
僭越ながら、ハッパを。
岩場のテラスには常連のお歴々の憩い。
久し振りに語らいの輪に入れさせて戴きました。
震災の深い後遺、また患い付けての憂いと・・・
お山の耳にはどう響いたでしょう。
いつものようにデンとして、月山。彼方には洋(うみ)の煌めき。
いわき市平の市街。
水平線が傾いてしまいましたが、海岸線にチョコンと白く塩屋崎
の灯台。震災の後遺を乗越えて、先日、再灯を遂げました。
駐車場には結構な数の車。バスの姿も。
二ツ箭も再灯を遂げつつあるようです。
ちょっと出過ぎですが私です。asano さんに撮って
頂きました。
あっという間に午後の2時。もう下山しましょう。asano さんと沢コ~スを
辿る事に。修験台から男岩、女岩、二つの矢(箭)竹を望みます。
渇水気味?沢の源頭の岩からの水の
滲み出しも弱げです。
このお山は、この渓を辿るのが何とも愉快。この変化が真骨頂。
重量感にこそ欠けるものの、奥久慈にひけを取りませんね。
震災の痕跡。いつかこの樹にも苔が生えて・・・。
岩塊の累々。これが落ちた時此処に居なくて良かった。
段々と視界に馴染んで、震災も歴史に。
ハッとキラメキ。水と太陽のコラボ、お山の精彩。
のんびり語らいながら・・・。
秋の名残、かろうじての黄葉をお日様がサ~ビス
ライトアップ。アリガトサンです。
杉の格子越しの艶やかな舞台。紅葉の千秋楽~。
元気のない御滝。
また水の流れは甦るよ~、めげないで。
無事の下山、感謝。
Fin