今日(11/26)は安達太良山へ。
冬将軍の御出座しで、お山には雪景の栄。
思う存分雪と戯れたい~と念いましたが、
明日は要切の儀あり・・・。
疲れ果てて心身虚ろでは困りもの。
そんな「太良」に懐いて、安達太良に。
少し遅めの出発でしたが、
登山路は全くの virgin snow 。
山頂まで初めのトレ~スをつけて、
新雪を心行くまで愉しむことが出来ました。
感謝です。
あだたら高原スキー場のゲレンデに起って。
予報は良かったのですが、稜線上には忙しない雲の動き。
・・・ザクッ、ザクッ、バリッ、バリッ、冬音を響かせ出発です。
(見えるのは薬師岳)
相棒は影の「足長おじさん」?
ゲレンデをショ~トカット、とも思いましたが、そう言えば
ちゃんとした登山道もあったよなぁと思い直し、四十年
振り?になるのか、久方振りに真面目な登山道を。
スパッツを着けずに此処まで来ましたが、ついにカンネン。
ザックを下ろしてモサモサと足回りに柔軟体操。
さて、こんなとこあったかなあと記憶を呼び起こしながら・・・。
「五葉松平」。汗をかかぬようにとゆっくり歩
いて来たせいか、寒い。風も安達太良らしく
なって来ました。身体はまだ冬モ~ドに非ず。
wind-break に雨具の上衣着用です。
薬師岳に到着。
頂稜部は忙しないガスの中。ちょっと溜息。
ゲレンデからの道を合わせればトレ~スの一つ二つある
かな?と思いきや、踏み跡一切なしの virgin snow 。
小気味よく最初のステップを刻みます。
雪は友だち。
つま先が二つに割れて蹄調。カモシカ君かな?
登山道は歩き易いよね。
ふ~っと一息。後ろを振り返れば移が岳、鎌倉岳、片曽根山、~阿武隈の
山並から特大のエ~ルが届きます。
積雪は深い所でこの程度。吹き溜まりも間々ありますが、
ツボ足で無問題、ルンルンです。
ガスの中、黙々の前進、やっと山頂が見えて来ました。
強い風に体がフラつきながら、安達太良山頂に
到着です。記念にパチリの私。
山頂の手前で、私のラッセルにご丁寧に謝意を表され
ながら追い着いて来られた本宮の方。この方に撮って
頂きました。謙遜なお人柄に山で重ねて来られた良い
経験が滲みます。
寒気の吹き出し、最後のアガキでしょうか。冷たく強烈な風が。
岩陰に隠れて風を避け、菓子パンをほお張り、薬師方面を眺めます。
すると、ほんのひと時、ガスが上がって、和尚山が姿を。
すかさずひょいと山頂に上がって船明神をショット。
~そして間髪おかずに矢筈ガ森。
残念ながら天気は直ぐに良くはなりそうもありません。
できたら鉄山避難小屋でカップ麺を食べたいので、山頂を後に、冷たい
風の圧倒に抗して稜線を北へ。牛の背から山頂を振り返って。
凄まじい風に時折砂塵が交じり頬を打ちます。
磐梯山もガスの中。厳しそうです。
山頂部から、一瞬、ガスが取れ・・・。
モノト~ンの世界を、酔っ払いのように千鳥足で。
それでもエビノシッポはまだまだこの程度。
本格の厳冬の前哨といったところでしょうか。
烈風に抗し、一、二の三で振り返り、沼の平の必殺ショット?
もう一回、一、二の三で必殺の?パシャリ!
いやはや、風は凄いは寒いはで、馬の背越えて鉄山避難小屋まで行く
気力などアッと言う間に飛ばされてしまいました。矢筈ガ森で稜線に見
切りをつけ、くろがね小屋でカップ麺タイムとすることに。
稜線を下りると風も収まり別世界のよう。
矢筈の岩稜を眺めながら、くろがね小屋を目指します。
風が雪が岩の、この精悍、この畏迫を造り上げました。
今日の太陽は所在無さげ。
山頂を見つめながら、暫くの間、シャッタ~チャンスを待ちましたが・・・
今日はこれまで。
鉄山の現前。崩落の爪痕がハッキリ見て取れます。
馬の背を見上げて。
くろがね小屋に到着。休憩してパン&カップ麺タイム。
小屋でお腹は満タン、体もホカホカ。そろそろ帰りましょう。
馬の背が辛うじて見えてます。昔はここをぐいぐい登りました。
くろがね小屋、いっときの休息を有難う。
鉄山にいとまを告げて。
旧道は雪融けでぐちょぐちょ。
滑りはしないかと緊張しきりの下りです。
ゲレンデの脇を流れる沢につけば、山路も終了。
無事の下山、感謝です。
《おまけ》
やっぱり、下山すると晴れ~が実証されてしまいました。
Fin