今日(11/20)は奥久慈へ。
「奥久慈」。不思議と郷愁を覚えさせる地名です。
大分前に、所有するガイドブックの項目中、
この二つに、確りとチェックを入れておいたのですが、
「いつか、そのうち」ですっかり忘れてしまっていました。
どういうわけか、最近、山友のブログのいくつかに、続けざま、
『奥久慈』の文字が躍り、久恋の想いが息を吹き返しました。
初見のお山への、胸わくわくの緊張感。
片道で130kmを超え、車を駆ること3時間有余。…
ちょっと遠いですが、このお山はそれに応えて充分でした。
感謝です。
(大円地08:34~09:04佐中登山口~09:39釜沢越~10:27鷹取岩~11:02小草越~11:45大円地越~12:18着「男体山頂」発12:55~13:56大円地)
大円地の道路沿いの空き地に車を置き、林道「袋田男体湯沢線」を、
佐中の登山口を目指し南下します。
ガイドブックの概念図には稜線上に一部「迷」の注意喚起があり、
岩稜は「上り」で使用することに。
取り付き付近、日当りが良い所為かややヤブ。
少し下衣を湿らせてしまいましたが、無問題。
直ぐにヤブも解消でよく踏まれた径を快足です。
先ずは釜沢越へ。
この辺りの特徴なのでしょう。
黒味がかった岩肌に粒上のニキビがゴツゴツと。いよいよ急登開始。
急勾配の杉林。至る所に倒木あり。
自然の大きな力が生命の更新を促して。
釜沢越に到着。標識の下に『篭岩山』のプレ~ト。
いろんな縦走路が拓けているようです。
こちらは久慈、向こうは八溝の山並み。樹間を彩ります。
よく踏まれた辺縁の小径を辿ります。
角度を変える毎に樹間には絶壁の威重。
歩くのが愉快・・・。
木々の実直が辺縁のきわどさを忘れさせます。
紅葉の祝宴の中。
心地よい色彩の交響、岩の語らい。
耳を澄ませて、岩壁の縁をのっしのっしと歩きます。
お山の奥趣。この壮観。
風光に導かれて、此処は鷹取岩。
入道岩が礼を正して迎えてくれました。何とも言えぬ相好。
基部は確り、磐石の構え。
ここからは入道さんと言葉を交わしながら。
何やら無念無想の面持ち。