あるく

~山の恵みの備忘録~

大朝日岳/保全資材荷上げ(前篇) 2011年9月17日

 
 今日(9/17)は、大朝日岳へ、日帰りで荷担ぎに。
 
 ここ数年、訪れることがなかった朝日連峰
 境遇に圧されてますます遠くモチは凋むばかりでしたが、
 HP『飯豊朝日連峰の登山者情報』の掲示板に、・・・
 9/24-25に実施される朝日連峰合同保全事業で使う資材、
 これをヘリで空輸する予定でしたが、叶わぬことになり、
 人力で荷上げすることになりましたので協力を乞う旨の告知あり。
 こういうことになると俄然モチがやける困った私。
 早速、小国のHZU(井上邦彦)さんに照会の tel. 。
 思わしくない天気予報にも、「何とかなっぺ」と脳天気。
 かくて、久~し振りに朝日へ足を運ぶことと相成りました。
 
 自分が担がせてもらったネットが、
 お山の、植生が崩れて裸地化した場処に、その傷に、
 謂わば絆創膏のように張られ、
 緑の恢復へと、其処で良き働きをなしてくれるなら、
 かいた汗ももって冥利に尽きるというもの。
 
 お山もきっと嘉してくれるでしょう。
 感謝です。
 
(古寺鉱泉発05:22~08:04古寺山~09:32銀玉水~10:03大朝日小屋/休憩~10:35大朝日岳山頂~12:37小朝日岳山頂~14:52古寺鉱泉着)
 
      
 古寺鉱泉の手前にある駐車場に到着。
 さてブツは?と暗がりの中、辺りをさがすと、ブル~シ~トに覆われた、
 上質な部類のビニール袋に、大事そうに包まれた緑化ネット発見。
 書かれた文字を見ると種類は二つで、「7.5kg」と「3.5kg」。
 以前、竜門小屋まで荷上げしたとき、
 「3.5kg」のネットがザックにスポッと入って収まりが良く、
 そのぐらいを考えて来ましたが、丁度しません。
 ちょっと欲張って「3.5kg」×3を試してみましたが、
 小分けにした所為か、緑化ネットに空気が入って膨らみ、入り切れません。
 無理して入れれば、個人装備を減らさざるをえなくなります。
 他の方は知りませんが、私は荷上げの時でも、
 フル装備を減らすことはしないようにしています
 今回はザックに少し隙間が出来てしまいますが、
 この「7.5kg」様を、宅急便となって、大朝日小屋までお届けすることに。

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 古寺鉱泉。歴史を感じさせます。
 今まで朝日鉱泉や日暮沢からのコ~スばかでしたので、
 ここから朝日に分け入るのは初めてです。
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 この古寺からのコ~スに人気があるのが頷けます。
 勾配が緩い上に、
 こうしたほぼ水平な移動が随所に織り込まれ、
 体に優しい・・・。
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 水が欲しいなぁと、ちょうどいい具合に一服清水。 
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 今日の天気に期待は出来ませんが、時折、陽が差して。 
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 樹間に古寺山が。 
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 分岐でハナヌキ峰、
 日暮沢からの路を合せます。 
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 気分は逍遥。 
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 途中で折れかけたけれど、立ち直って、再び太く強く、
 …そんな樹の生涯が彷彿。 
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 障子ヶ岳、不羈。 
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 月山、清澄。 
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 大朝日の寵臣・小朝日岳 
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 古寺山の山頂に到着。
 曇りとは言え、主稜線が一望です。 
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 威風堂々、貫禄の大朝日岳 
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 中岳~西朝日岳~竜門山~と稜線が繋がって。 
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 ダンディな、そんな感じの小朝日岳 
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 流れるように鳥原山。 
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 頭角を出す障子ヶ岳。 
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 おっとりと、でも沈着の以東岳 
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 ウメバチソウの歓迎の辞。 
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 朝日らしさ。 
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 風情が、違う。 
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 巻き道を了えて、朝日岳山頂からの道を合せます。 
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 小朝日岳を振り仰いで。 
 
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 目指すは前方、大朝日岳 
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 岩肌が、飯豊と兄弟だなぁと感じさせます。 
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 上りながら、ずっと、月山の眼差しが。 
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 大朝日とツ~ショットで私。 
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 大朝日小屋までもう一登り。 
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 長~い緩やかな尾根が落ちます。 
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 以東岳がチョコンと貌を出して。 
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 やはり月山。一帯の空気を支配します。 
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 あのツンとした主張は御影森山。 
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 大朝日と言葉を交わしながらの逍遥は
 格別の気分です。 
 
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 懐も深そうです、このお山。 
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 どのお山も花を前にするとデレ~っとしてしまいますね
 (オヤマリンドウ) 
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 小朝日岳を振り返って。 
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 お山の心を体して。
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 礼節のお出迎え。 
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 中岳の懐には傷。 
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 金玉水の大崩壊地。ここはかなりの深手です。
 初めはちょっとした傷だったのでしょうに。 
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 この辺りが今度の保全作業の現場になるのでしょうか。
 痛々しい。 
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 支稜には袖朝日岳、優雅。 
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 鷲ヶ巣山でしょうか、
 意志を感じさせるお山です。 
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 大朝日小屋がもう間近。 
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 大朝日小屋に到着です。 
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 「宅急便で~す」(笑)。
 管理人の阿部さんに「お届けモノ」をお渡しして、
 本日のミッションは無事果たされました。 
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 「後篇」に続く。