あるく

~山の恵みの備忘録~

安達太良山/雲陰遊息 2011年8月20日

 
              [ しばし蝶と戯れ。生命を讃うエ~ルが届きます。]
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        今日(8/20)は、安達太良山へ。
 
      朝方、散歩に出ると、空模様はどんよりながら、
      安達太良の山並みがきれいです。
      「呼んでるのかな?」~と、勝手な思い込み。
       そそくさと、朝食をすませて出発です。
 
      天気が思わしくなければ磐梯山とも・・・、
       でも二週続くのは何だか、・・・と。
      久し振りに安達太良山へ、沼尻から、
           昨年の逆回りでの周回に決定です。
 
      雲の中、雲陰の下の逍遥でしたが、、
       火の山の「懊悩」に触れ、
        小さな生命に励まされての、
      愉しい一日となりました。
 
      感謝です。
   
 
 
 
          沼尻の登山口に車を置いて、まずは白糸の滝の
          展望台へ。清涼のひととき。      (09:20) 
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           向かう先には、雲のお出迎えです。 
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       しばらくして分岐に到着。眼下には「湯の華採取場」。ここは
       沼尻、中ノ沢温泉の泉源です。 
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       ここを降るのですが、最早この登山道は見棄てられているの
       でしょうか?  結構なヤブと化しています。雨上がりの露が
       びっしりとついて・・・。しょうがありません、雨具の下衣を着け
       て突入です。 
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       ふ~。やっとヤブを脱け出ました。いやはや、グショグショです。 
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          湯も流れ込んでいる硫黄川。湯気が上がります。
           辺りには特有のガスの臭いが充満しています。 
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      「 危険
     この周辺には、致死量の有毒ガスが発生しており非常に危険です。
     登山道以外には絶対に立ち入らないで下さい。なお、登山道につい
     ても速やかにお進み下さい。」
 
 
     ↑こんな看板を立て続けに何枚も見せられれば、流石の鈍足の私          でも、たったか、たったかと、急ぎ足。 
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            大分離れて一安心。お花にご挨拶です。 
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   大きな岩がゴ~ロゴロ。左上の胎内岩を目指します。 
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            平成9年の9月に、沼の平で、 視界不良のためにル~ト
            を外したパ~ティが、 硫化水素などの火山性ガスにより
            遭難し、4人もの方が亡くなられました。
            その後、沼の平と胎内岩のコ~スは一旦通行禁止にされ
            ましたが、 胎内岩コ~スの方は解除され現在に至ってい
            ます。
            
              現在も、沼の平コ~スは通行禁止です。 
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         奇岩が立ち並ぶ中、標高を上げて行きます。 
 
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   向こう側には障子ガ岩が立ちはだかります。 
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       トレイルランの青年が颯爽と~。 
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     普段見慣れぬ白色の地肌にこの山の懊悩が秘められ・・・。 
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     胎内岩までもう一登り。 
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            胎内の岩くぐり。狭いです。通過中に地震
            起きたら・・・!? どうしましょうか。 
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     ガスの立ちこめる胎内岩に上がりました。のんびり鉄山避難小屋を
     目指します。 
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            「ようこそ!」と、花のお出迎えです。 
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       鉄山避難小屋に到着です。
                 ゆっくり休んで、カップ麺でも食べましょう。(11:36) 
 
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            中には東京からのお客様。しばし歓談。 
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         ついでに、出たがりの私。 
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     辺りは雲に蔽われたまま。安達太良の山頂を目指します。(12:15) 
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    鉄山のシルエット。 
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    矢筈森もガスに蔽われて。 
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  雲の気まぐれでしょうか、沼の平が一望です。 
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    安達太良の山頂が見えて来ました。 
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    それほど濃い雲でもないのですが・・・。 
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            安達太良の山頂で、またまた私です。(12:50) 
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  眺望も得られないので下ります。矢筈森手前の分岐を左に折れて船明神山へ。
  稜線からの火口の地肌。生命を否む懊悩。 
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  ぎりぎりで沼の平が望めます。生命を拒む白色の世界。 
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     石莚への分岐。道標の孤高。 
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   船明神のシルエット。 
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    荒あらしい稜線を辿ります。 
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    異世界を望じつつ。 
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   豊な、変化に富んだ稜線です。 何人か登って来ますね。 
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    船明神の岩塊を振り返って。 
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    安達太良の山頂も遠くなりました。 
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  磐梯、吾妻、安達太良は、火の山の懊悩における同胞。
  奥岳からのゴンドラで、お気軽な山に見られてしまいがちですが、その本質に
  思いを至したい・・・。 
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    やっと、和尚山にご挨拶です。 
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       ハハコグサの朗々。 
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   青空こそ隠して見せてくれませんが、雲が大分気を利かせてくれたようで、
   見晴らしが良くなって来ました。 
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    障子が岩、謹厳。 
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         震災の影響でしょう。大きな地割れです。
         全体として、この周回のコ~ス中に、何箇所かの陥没、 
         また地割れがありましたが、普通に注意して歩く限り、
         それ程問題には感じませんでした。 
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  沼の平。 稜線、左に鉄山。隣りに矢筈森。 
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    障子が岩、実直。     
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  沼の平、このお山の悲哀。 
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           さて、ここからは潅木帯。ここら辺りまでは道刈り
           が為されているようです。向こう側とエライ違い。
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         再び、白糸の滝が見えて、周回完了です。 
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         駐車場に戻って、無事の下山、感謝です。(15:05)
 
 
 
 
 
 
                                     Fin