[ しばし蝶と戯れ。生命を讃うエ~ルが届きます。]
今日(8/20)は、安達太良山へ。
朝方、散歩に出ると、空模様はどんよりながら、
安達太良の山並みがきれいです。
「呼んでるのかな?」~と、勝手な思い込み。
そそくさと、朝食をすませて出発です。
天気が思わしくなければ磐梯山とも・・・、
でも二週続くのは何だか、・・・と。
久し振りに安達太良山へ、沼尻から、
昨年の逆回りでの周回に決定です。
雲の中、雲陰の下の逍遥でしたが、、
火の山の「懊悩」に触れ、
小さな生命に励まされての、
愉しい一日となりました。
感謝です。
沼尻の登山口に車を置いて、まずは白糸の滝の
展望台へ。清涼のひととき。 (09:20)
向かう先には、雲のお出迎えです。
しばらくして分岐に到着。眼下には「湯の華採取場」。ここは
沼尻、中ノ沢両温泉の泉源です。
ここを降るのですが、最早この登山道は見棄てられているの
でしょうか? 結構なヤブと化しています。雨上がりの露が
びっしりとついて・・・。しょうがありません、雨具の下衣を着け
て突入です。
ふ~。やっとヤブを脱け出ました。いやはや、グショグショです。
湯も流れ込んでいる硫黄川。湯気が上がります。
辺りには特有のガスの臭いが充満しています。
「 危険
この周辺には、致死量の有毒ガスが発生しており非常に危険です。
登山道以外には絶対に立ち入らないで下さい。なお、登山道につい
ても速やかにお進み下さい。」
↑こんな看板を立て続けに何枚も見せられれば、流石の鈍足の私 でも、たったか、たったかと、急ぎ足。
大分離れて一安心。お花にご挨拶です。
大きな岩がゴ~ロゴロ。左上の胎内岩を目指します。
平成9年の9月に、沼の平で、 視界不良のためにル~ト
を外したパ~ティが、 硫化水素などの火山性ガスにより
遭難し、4人もの方が亡くなられました。
その後、沼の平と胎内岩のコ~スは一旦通行禁止にされ
ましたが、 胎内岩コ~スの方は解除され現在に至ってい
ます。
現在も、沼の平コ~スは通行禁止です。
奇岩が立ち並ぶ中、標高を上げて行きます。
向こう側には障子ガ岩が立ちはだかります。
トレイルランの青年が颯爽と~。
普段見慣れぬ白色の地肌にこの山の懊悩が秘められ・・・。
胎内岩までもう一登り。
胎内の岩くぐり。狭いです。通過中に地震が
起きたら・・・!? どうしましょうか。
ガスの立ちこめる胎内岩に上がりました。のんびり鉄山避難小屋を
目指します。
「ようこそ!」と、花のお出迎えです。
鉄山避難小屋に到着です。
ゆっくり休んで、カップ麺でも食べましょう。(11:36)
中には東京からのお客様。しばし歓談。
ついでに、出たがりの私。
辺りは雲に蔽われたまま。安達太良の山頂を目指します。(12:15)
鉄山のシルエット。
矢筈森もガスに蔽われて。
雲の気まぐれでしょうか、沼の平が一望です。
安達太良の山頂が見えて来ました。
それほど濃い雲でもないのですが・・・。
安達太良の山頂で、またまた私です。(12:50)
眺望も得られないので下ります。矢筈森手前の分岐を左に折れて船明神山へ。
稜線からの火口の地肌。生命を否む懊悩。
ぎりぎりで沼の平が望めます。生命を拒む白色の世界。
石莚への分岐。道標の孤高。
船明神のシルエット。
荒あらしい稜線を辿ります。
異世界を望じつつ。
豊な、変化に富んだ稜線です。 何人か登って来ますね。
船明神の岩塊を振り返って。
安達太良の山頂も遠くなりました。
磐梯、吾妻、安達太良は、火の山の懊悩における同胞。
奥岳からのゴンドラで、お気軽な山に見られてしまいがちですが、その本質に
思いを至したい・・・。
やっと、和尚山にご挨拶です。
ハハコグサの朗々。
青空こそ隠して見せてくれませんが、雲が大分気を利かせてくれたようで、
見晴らしが良くなって来ました。
障子が岩、謹厳。
震災の影響でしょう。大きな地割れです。
全体として、この周回のコ~ス中に、何箇所かの陥没、
また地割れがありましたが、普通に注意して歩く限り、
それ程問題には感じませんでした。
沼の平。 稜線、左に鉄山。隣りに矢筈森。
障子が岩、実直。
沼の平、このお山の悲哀。
さて、ここからは潅木帯。ここら辺りまでは道刈り
が為されているようです。向こう側とエライ違い。
再び、白糸の滝が見えて、周回完了です。
駐車場に戻って、無事の下山、感謝です。(15:05)
Fin