イイデリンドウが咲きました。
今日(7/16)は飯豊に。
イイデリンドウが咲いたよと、山の響(こえ)。
GW以来、境遇に圧されてか、このお山は遠く・・・。
不思議なものです。
ただ、この花に会いたくて、気持ちが一つに。
花は大地の心、・・・。
飯豊のお山が、おずおずとしてないで、出て来なと、
呼んでくれました。
感謝です。
とは言っても日帰りの急ぎ旅。この連日の猛暑、
4時、5時の出発では暑さに捕まりそうです。
捕まったら最後、体力は消耗、
だらだらと休み、息みで時間も捕られ、
花を愛で、花との会話を愉しむ心の余裕など、
とても無理というもの・・・。
久し振りに、夜中の出発を決めました。
草木も眠る丑三つ時、
川入は御沢、「表参道」口を出発です。(02:04)
なにやらだらだらとした夜明け、今日も酷暑の予感。
剣が峰の途中から、見えるのは地蔵山。
七森の岩壁におぼろげな朝陽が。
剣が峰の標柱。三国岳はガスの中。
岩稜を辿ります。
七森の東斜面は雪崩に洗われ、荒あらしい岩肌。
まさにヤセ尾根。
辿って来た岩稜を振り返ります。
七森沢を見下ろします。湿気がいっぱい。
ぼんやりと三国岳直下の護摩壇が。あと少しです。
ちょっと一息。
辿り着いた三国岳避難小屋。(05:05)
管理人さん(左)もお元気そうです。
小屋で管理人さんとお喋りしながら、たっぷり休憩。
さて、出発です。七森、そして奥に種蒔山)
湯気?なにやら暑そうです。(七森)
清々しい朝のご挨拶。(センジュガンピ)
三国岳を振り返ります。鎖場には新しく鉄梯子。
設置前に比べ、腕力は使わずにすみそうですが、
危ない箇所であることに変りはありません。
いつも気になる、樺の樹。
なにやら幻想的な雰囲気の中・・・。
いつもの休憩ポイントからの三国岳。
~そして疣岩山。
雲に沐浴して種蒔山。
たくさんのキスゲが稜線に彩を副えます。
主役をキスゲに譲りつつ、ヒメサユリ。
陽の上昇に連れ、雲が湧き。
種蒔山の山の辺に起てば絶景が~のハズですが、
・・・生憎雲と応接中。
お疲れ気味のヒメサユリ連にあって、
旬を披露するただ一輪。
地蔵岳への稜線。湿気たっぷり。
草履塚。
登山道に二箇所残雪を絡めますが、緩斜面です。
アイゼンがなくともゆっくりステップすれば
転ばずに登下行できます。
切合小屋に到着。ゆっくり休みましょう。(06:42)
雪の感触を愉しんで、草履塚に到着。(07:23)
礼を正したお花のお出迎えです。「ようこそ~」
咲いていました、ヒナウスユキソウ。
これも期待していた花です。
この真ん中に大切に抱く宝玉は誰からのプレゼント?
露の滴があればもっと good です。
(水筒の水を垂らすのはやめました。笑)
雪形に目が悦び。
この優艶。
この場処はウスユキソウの楽園です。
ウスユキソウと言葉を交わしながら、次は御秘所へ。
この朗々は飯豊の心。
せっかく稼いだ標高ですが、ちょっと捨てて、
御秘所の鞍部へ。草履塚を振り返ります。
御秘所の岩場から、御秘所沢を覗きます。
危なそうに見えますが、
いい足場がたくさんありますので心配要りません。
御秘所沢にはまだまだ豊富な残雪。りっぱな雪渓です。
御秘所の岩場を了えて。
御前坂。飯豊の山頂への最後の試練。
なかなかの勾配なのです、これが。
この一帯にもウスユキソウやたくさんのお花が、
ひとすじに大地の思いを体して咲いています。
息を切らしては雪形を眺め・・・。
あと少し、もうちょっとで、御前坂から解放です!
飯豊本山小屋に到着。(08:33)
結構、汗はかきましたが、ガスの涼しさに援けられ、
余力を充分残して登り切ることが出来ました。
これなら、
下りで猛暑の攻撃を受けても持ち堪えることが出来そうです。
「その2」に続く