あるく

~山の恵みの備忘録~

鉄山/清耀(後篇) 2022年10月16日

『鉄山/清耀(前篇)』からの続きです。

 

鉄山避難小屋の前で、ゆっくり、飲んで、食べて。

居心地の良さに、ついつい、根が生えてしまいそうになりましたが・・・

峰々に鼓舞され、いざ。

 

 

 

磐梯や飯豊・・・

 

 

そして吾妻のまなざしに擁られて。

 

 

 

 

 

りりしい、月天子。

 

 

振り返って、鉄山。

 

 

矢筈森へ。

 

 

雲海との端境は標高で1,400mほどかな?

くろがね小屋は雲陰、雲裏。

 

 

雲の上を歩くのは・・・

 

 

格別の昂揚感。

 

 

 

 

 

溌剌の?沼の平。

 

 

ん?雲の波が寄せて来ます。

 

 

さてさて、安達太良の銀座。流石のにぎわいです。

 

 

わざわざ山頂に行くのも憚られます?・・・

 

 

峰ノ辻でひと息入れて、くろがね小屋へ。

 

 

馬ノ背が見え始めると・・・

 

 

鉄山が屛風の如くに。

 

 

 

 

 

 

 

 

樹々が・・・

 

 

心を尽くし、力を尽くして・・・

 

 

秋を頌いあげます。

 

 

くろがね小屋に着くと、ありがたや、雲散霧消。

人だかりは、スル~しましょう。

 

 

秋の頌の・・・

 

 

大合唱。

 

 

鉄山よ、ひとつの称名たれ。

 

 

 

 

 

奥岳への道と別れ、湯川渓谷へ。

 

 

 

 

 

紅葉狩りに合せ、こまやかに道刈り。

 

加齢とともに、体は衰え・・・

 

感覚も鈍くなってくるけれど・・・

 

たんたんとかわりゆく季節の彩りにおどろく心は深まります・・・。

 

 

 

 

稜線の秋はドライ、湯川の秋はウエット。

 

水精の讃歌がBGM。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佳き日に招かれました。

 

 

 

 

 

「しみじみと

秋がこころにしみいる日は

怒ってもかなしんでも

しょせんはみずからをみるほかのこころが

みずからのかたわらにしずかにすわり

かなしみといかりとをささげいつき

うつくしいおどろきにひざまずいている」

(『八木重吉詩集』より)

 

 

 

 

 

 

 

お山はそっと私を秋にかざってくれました。

 

 

"Grace be with you"、~の祈りと共に。

 

 

こころおどりつつ、すたこら。

 

無事の下山、

清耀の山路に、

感謝、感謝、感謝。

 

fin