あるく

~山の恵みの備忘録~

磐梯山/寛愉 2022年9月17日

今日(9/17)は、磐梯山へ。久しぶりに裏磐梯から。

誕生日には気合を入れようかと?考えていたのでしたが、

とんでもない台風が日本に近づいて来ており、影響は必至の様子。

変に気負うのはよせ、との天の響なのでしょう。

土曜日が天気が良さそう、ちょっと繰り上げ、気のおけぬお山へ。

 

 

裏磐梯スキー場から、えっちらおっちら。鬱蒼の森へ。

この時季、抜ける辺りでは、路の周りにシラタマノキが群生・・・

"心清かれ"と。

 

 

 

 

明示二十一年(1888)七月十五日の午前七時四十五分頃、

地震と地鳴りと共に、磐梯山が大爆発。

U字形にえぐり取られた噴火口は南北の直径2.3km、東西で2.47km、

崩壊した容積は約12億㎥、重量で約30億屯とか。

爆風の吹いた方向へと森林はなぎ倒され、その圧は363気圧との試算も。

猪苗代町に残されている資料では、

被害地戸数463戸の内、壊れた家47戸、埋もれた家45戸、半壊8戸。

被害地人口2891人の内、死傷者518人、内死者477人、・・・

(小桧山六郎『会津磐梯山』に拠る)

 

 

 

ひっそりと、火口原。この真上に小磐梯があった・・・不思議な感覚に襲われます。

この石の数と同じだけ歴史がある・・・。

 

 

 

天狗岩はその証人。

 

 

火口壁上部、櫛ヶ峰との鞍部にある分岐に到着。

 

 

先ずは、櫛ヶ峰へ。

 

 

途中、降ってきた栃木の方と、しばし歓談、四方山話。

 

 

ふ~、櫛ヶ峰を頂きました。

気象庁の監視カメラ様におかれましてはご機嫌うるわしい様で、何より。

 

 

しばし、眺覧、周覧。

 

 

耳をすませば、湖の頌。田圃はすっかり秋色。

 

 

ここはいいな。此処に起つと、心は空っぽ。

お山が、思い煩いを、み~んなすいとってしまう。

 

 

すべてのことに、感謝。

 

 

さてさて、お腹が空きました。ラーメン屋開業?(笑)

 

 

ラーメンをすすりながら、視線は天へ、天上には、まなざし。

 

 

お山の響に、耳澄ませます。

 

 

目を転ずれば、飯豊。その響に応えて。

 

蒜場山。

 

烏帽子山

 

大日岳。

 

御西岳。

 

そして、飯豊本山。

 

 

 

 

 

朝日の峰々も頌います。

 

 

空には、雲のシーニュ

 

 

雲のまことを求め、じ~っと見つめているのですが、どうも、

わたしのこころは、今日は、ひろびろとすみきっていないのかな?

す~っとは、はいってこない・・・。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とんでもない台風が、こんなにもなれなれしくよってくるのは、

類は友を呼ぶ?みんなの心が、その存在と生活とが、とんでもないから。

暴力と言っていい、気候変動、異常気象・・・

"ポイント・オブ・ノーリターン"~以前の状態に戻れなくなる地点、

それを、もう、人類は、踏み越えてしまったのかもしれません。

SDGsが「大衆のアヘン」化していると、ある人が警告しておられました。

でも、彼の処方箋で世界がよくなるとは、どうしても、思えないのです。

conversion・・・一人ひとりの、もっと、根本的なところが変わらないと。

 

お山の思いも同じ。

 

 

いい時間を過ごせました。感謝。

大磐梯へ、寄りましょう。

 

 

 

飯豊と語らいながら。

 

 

次は、あの頂きへ。

 

 

大磐梯を頂きました。

雲さんが歓呼して?迎候、残念ながら、眺望なし。

 

 

ちょっとだけ、雲が切れ・・・

 

 

飯豊の祝福。

 

 

今日は、銅沼に廻りたいので、中の湯経由。

 

 

途中、「ブログをやってる人ですよね?」と、お声がけ。

会津の、suzukiさんでした。

顔と名前がなかなか覚えられない私。お許し下さい。

 

 

銅沼で、ひと息。

 

つい先程、あの頂きに起ちました・・・。

 

 

 

後は、すたこら。

 

ゲレンデを終え、振り返ると、お山の響。"Grace be with you".

 

無事の下山、

山路の寛愉に

感謝、感謝。

 

fin