あるく

~山の恵みの備忘録~

日山/精耀 2022年8月5日

耳を澄ませば・・・



今日(8/5)は、 阿武隈高原中部県立自然公園『日山』(1,057M)を見回ります。

日曜日の予定でしたが、新盆の合同供養やワクチン等々が入り込み・・・

土曜日へ、さらに金曜日へと、繰り上げさせて頂くことに。

でも、天気は生憎ながらも、大勢のアサギマダラが迎えてくれ、

かえって、良かったかな?

 

このたびは、東北、北陸で線状降水帯が発生し、記録的な大雨。

各地に甚大な被害がもたらされました。

被災されたみな様に心よりお見舞い申し上げます。

幸い、私の所は、警報こそ発令されたものの、直ぐそばの川は、

上流部に雨は多くなかった様で、氾濫せずにすみました。

2019年の台風19号による被災を思い起こしました。

被災されたみな様は、これからが大変。泥やゴミとの悪戦苦闘・・・。

どうぞ、健康に留意され、ケガなどのないように。

 

 

いつもの上移は平地区公民館前に駐車させて頂き、いざ。

 

農道をのたりのたり。突き当りを右へ折れれば・・・

 

「日山」移登山口です。

 

霧雨の中、分岐へ。茂原からの道を合せます。

傘をさして、粋に?

 

しっとりと、いい雰囲気。

 

 

この山でも、大勢のギボウシの頌歌・・・

 

王平には混声合唱団?

 

singin' in the rain~

 

 

鳥居をくぐって山頂に着くと、神社には息んでおられる方が。

 

私も一息入れて、歓談、四方山話?

パンをかじりながら、自作の『鬼ヤンマ君』を紹介すると、興味津津?

途中、アブが寄っては来たものの絡むことはなかったので、効果有りかな?

~あくまで、個人的な感想です。(笑)

 

すると、アゲハ君が遊びに。

 

 

 

 

 

今度は、アサギマダラ君が二羽、来訪。

あなたは風天、旅する蝶。吸蜜し、「渡り」の体力をしっかりつけよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、山頂広場へ。



そこは、ナデシコツリガネニンジンギボウシ~が繚乱の花園。

 

アゲハ君は食事に夢中?

 

 

 

 

展望台に上がって、眺覧、周覧・・・するも、辺りは乳白色の世界。

これもまた善き哉。

 

 

 

一帯を、見回ります。

 

山百合にご挨拶して・・・

 

 

 

展望岩へ。

 

 

一帯に異状のあるなく、安堵。

 

いい時間を過ごせました。

そろそろ、帰るとしましょう。

 

後は、すたこら。

 

 

すると、天王平では、大勢のアサギマダラが輪舞、円舞。

 



中には、人懐っこいペアが・・・。

近づいても逃げることなく、「撮って!」と。

 

この小さな体で、2,000km以上を旅するとは、~何故?

 

 

「ほんとうに

しぜんに詩のうまれる日は

じぶんみずからがとおといものになったとおもう

いのちがあることがたしかにかんじられる

みずからがかみのこころの窓となり

わたしのうたは

わたしのもつかみの観念とおなじたかさからながれいずる」

とは、詩人、八木重吉の言葉。

(『八木重吉詩集』より)

 

春には南から北へ、秋には北から南へ~旅するハート。

あるいはそれがかれら、アサギマダラの詩であり、頌なのだろう。

それはかれらが有つ「かみの観念」からほとばしり、ながれいずる。

わたくしにはあるくことがとおとく、いのちであるように、

かれらにはとぶことがとおとく、いのちであるのだろう。

わたくしとかれらは作者によって連帯する、言わば、共に生きる仲間。

ああ、しかし、「かみの観念」を否む人間のおぞましさ、愚かさよ。

彼等からほとばしり、ながれいずるものは、悪意、悪事のカタログ!

 



人よ、アサギマダラに、かれらの真率に己の姿をうつしてみよ。

 

ありがとう・・・

 

会えて良かった、うれしかった。

 

 



 

雨は上がった様です。

 

 

 

移ヶ岳の、雲を透した、ねぎらいエ~ルに与って・・・

 

無事の下山、

精耀の山路に

感謝、感謝、感謝。

 

 

この偽物にダマされるスズメがいるのだから・・・

 

これにダマされるアブがいても不思議ではない。(笑)

 

fin