カモシカくんが迎えてくれました。
今日(11/22)も、磐梯山へ。
先の日曜日以来、暖かい日が続き、降雨(!)もあった様で、
冬将軍様の行軍は一歩進んで二歩どころか、三歩は下がった様相です。
でも前回ほどではないものの上天気に恵まれ、その上、サプライズまで。
内心、ひざ越えの雪を期待していたのですが?(笑)
朝まだき。いつもの猪苗代スキー場から。
朝明けの湖。(赤埴山から)
大磐梯に赤埴山の影。
すたこらと、沼の平へ。衛兵岩にご挨拶。
いつもの場処で、ひと息。
ご機嫌麗しいようで・・・
櫛ヶ峰への径に息をはずませると・・・
ひょっこり、カモシカくんが御出座し。「やぁ、おはようさん」。
3~4mといったところか。径を塞いで、全然、去ろうとしません。
しばし、お見合い。
この眼差し、懐かしいような?~「君、前にどこかで会ってるよね」。
ず~っと私を見つめています。照れちゃうな?(笑)
カモシカ語が話せるといいんだけど、ただ見つめあうだけ。でも心は通じます?
(そろそろ先へ行きたいんだけどな、身振り手振りでそれを促すと・・・)
やっと、忖度。道を譲って?くれるようです。
この後ろ姿、・・・ん~、ゲレンデで何度かあってますね。
たぶん、二度。
一度目は、お母さんに連れられて。二度目は独りでお散歩だったかな?
大きなエ~ルを有難う、"See you, later".
カモシカくんに出合えて、心は温温。荒涼の縁へ。
遥か飯豊からの響に応えます。
強風で千鳥足?
櫛ヶ峰を頂きました。
ひとり起ち、眺覧、周覧。
此処に起つのは、いい。なんてったっていい。
惟いのすべてが、大地の心に合わせられる。
下界で、"Go To"、"Go To"と喧しいと思っていたら、挙句、混迷。
「ごうとう」とも読めてしまいますが、ヒンシュクをかうので?深入りしません。
都知事が、流行を抑え込むキーワードとして五つの「小」を呼びかけていました。
会食は「小」人数、「小」一時間、「小」声で楽しみ、料理は「小」皿で。
そして、手洗い、消毒、換気、マスクの着用は「小」まめに、という訳です。
気の利いたことのひとつも言えていない「国」に一歩リードかな?(笑)
私は自分の名字に「小」の字を戴いている所為か?つい、合いの手。
「小」と言えば、私には、折に触れ読み返している本があります。
タイトルは~"Small is Beautiful" (by E.F.Schumacher)。
邦題もそのまま「スモールイズビューティフル」(講談社学術文庫)。
「小」を文明論的に、人間中心の経済学の根本問題として提出しています。
一節を引用しましょう。~
「問題は、何が進歩かを決定することである。私たちは、現代技術のこれまでとってきた方向―それは自然界の調和法則をいっさい無視して、際限なく大きな規模と高速度と暴力を指向している―は退歩であると信じる。だからこそ、現状を見直し、目標を立て直すべきだと主張しているのである。見直しによって、人類はその生存の基盤を掘り崩していることがわかるが、方向の切り換えは、人間の生命とは何かを思い起こすことから始まる。・・・・・
私は技術の発展に新しい方向を与え、技術を人間の真の必要物に立ち返らすことができると信じている。それは人間の背丈に合わせる方向でもある。人間は小さいものである。だからこそ、小さいことはすばらしいのである」。
「新しい生活様式」を問うのなら、ここまで踏み込まなければ意味を成しません。
そう思うのは私だけではないと信じます。
お山も信じてくれているかな?
こんなに天気のいい日は、心まで宇宙色。
飯豊も遠くから合いの手を入れてくれました。
ズームアップ飯豊連峰、大日岳。
御西岳・・・
そして、飯豊本山。
天を仰げ、天から生きよと、峰々は頌っています。
いい時間を過ごせました。帰るとしましょう?
いや、折角です。大磐梯にも。
段々と愛着がわいてきました。
弘法清水から、ゼエゼエ。ご老人が先をお譲り下さると・・・
何と坂下の、kuwaharaさんでした。お久しぶりです。今日は奥様とご一緒。
大磐梯を頂きました。
居合わせた方にお願いし、飯豊を背にパチリ。
少し遅れてkuwaharaさんご夫妻も来頂。記念に、パチリ。
82歳の矍鑠(かくしゃく)。私はその歳になったとして、此処に起てるでしょうか。畏敬。
陽精の頌に唱を合せる、湖。
峰々の祝福に与ります。
長居は無用。下山の途に。
後は、すたこら。
沼の平。いつもの場処で、ひと息。
お山の祈りは、"Grace be with you"。
"See you, later"。
頌う、湖。
その調べに歩を合せ、てくてく。
川桁山のねぎらいエ~ルに与って・・・
無事の下山、
和寧の山路に、
感謝、感謝、感謝。
fin