森へ分け入ると、そこは白珠の楽園でした。
今日(9/28)は吾妻のつもりでしたが、一転、櫛ヶ峰へ。
もう秋。谷地平から大倉新道を経て弥兵衛平へと草紅葉を愉しみたいなぁ・・・
予報は芳しくなかったのですが、高を括って、ちゃっかり吾妻は浄土平へ。
でも着いてみれば(05:40)、本降り。車を揺らすような風まで、おまけ付き。
しばらく待ちましたが、見切りをつけることに。
でもこれではガソリンの垂れ流し?(笑) ~ということで裏磐梯へ。
いつ降られてもおかしくない空模様。あろうことか傘が見当たらない・・・
山頂は構わず、雨が来たら退散としましょう。
ゲレンデを後に、森へ。
ん~、これはもう花筵。シラタマノキが径のまわりを祝います。
お愛想なのは判ってますよ?
あのお方でしょうね、こんな事をするのは。
勾配が上がって、しばらく心肺を荒げると・・・
天狗岩の御出座し。
風通しが良くなると、寒い~。ガサゴソ雨具の上衣。
聳り立つ、櫛ヶ峰。
分岐着。
兎にも角にも、櫛ヶ峰へ。
ときおり、雨粒。
目まぐるしい雲の動き。
待っててどうなるような雲ではなさそう。
ウメバチソウの慰撫、慰待に与ります。
櫛ヶ峰を頂きました。
今回も本峰の代役は、大磐梯相似形状石『ばんだい君』。
いたたまれません。パン1個をそそくさ食べ、退散。
直下の草紅葉の目送に与ります。
大地の懊悩、噴火の痕跡に触れながら、すたこら。
雲がとれましたが、それは束の間。
大急ぎ小急ぎ慌ただしい雲の間隙を縫って、カメラのポーチを手が往き来。
今日は、これで帰るとしましょう。
天狗岩は呼ばわります、「天を仰げ、天から生きよ」と。
やっと・・・
爆裂の痕跡を見渡せました。
imagine the day・・・
そして再び、森の中へ・・・
爆裂の、大地の懊悩を、時をかけて癒すかのような、そんな空間へ。
シラタマノキ・・・白玉、白珠、真珠の様。
この廉静の花に、どんな「戦い」が潜んでいるというのでしょうか。
考えてみれば、白心、誠実であることそのものが「戦い」ではないか。
怒らないこと、ひとの悪口を言わぬこと、正しい振る舞いをすること、
嘘や偽りを語らぬこと、怒鳴ったりしないで、静かに話すこと・・・
嗚呼、どれひとつとして内心の戦いを要求しないものはありません。
白珠であるとは、何という「戦い」の連続であることよ。
首を垂れて・・・廉静。
そぼ降る雨の中、後は、すたこら。
ちょっと、寄り道。
水面が頌っています。
見渡せば、あちらこちらで雨模様。急ぎましょう。
無事の下山、
山路の廉静に
感謝、感謝。
fin