あるく

~山の恵みの備忘録~

安達太良/遊志 2020年9月21日

雲が解かれ、先日お邪魔した吾妻が揃って貌を出してくれました。 

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 今日(9/21)は、安達太良へ。

この頃はあれやこれやと慌ただしく、字義通り、心が荒れてきています。

只管運歩(懺悔懺悔六根清浄)、ともかく存分に歩きたい・・・

遠出はかなわないので、近場、安達太良で遣り繰りしましょう。

~奥岳から山頂を踏み、船明神/障子ヶ岩経由で反対側、沼尻へと降り、

登り返して胎内岩/鉄山経由で奥岳へ戻るという、変則8の字が良さそう。

行き交う登山者の方々とお喋りを愉しんだり、了えてみれば、8時間ほど。

飯豊日帰りには及びませんが、心身には、充実の、爽快、達成感。

この『8の字』周回、何だか癖になりそうな?予感がします。(笑)

(参考タイム;05:40奥岳発~安達太良山頂07:25~沼尻元湯09:22~鉄山11:35~峰の辻12:10~奥岳着13:30

/ヤマップで同じ行程の人のデータを見たら~距離19.6km上り1,460m下り1,454m)

 

  

ゲレンデに喘ぐ私に阿武隈の激。 

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 エゾリンドウの鄭重なる迎候に与りました。

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  薬師岳着。稜線には何やら雲が・・・。

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 ガスの中、淡々と?・・・ 

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  安達太良を頂きました。

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ちょっとだけ、エネルギー補給。

 

幽玄の稜線を分岐へ。さ、寒い~。 

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雨具を引っかけ、船明神山へ。 

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シラタマノキの慰撫、慰待。 

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頂稜をしばらく進むと、劇的に、雲が解かれ出しました。 

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吾妻のお歴々が仲良く揃い踏み。

先日お邪魔させて頂いた中吾妻からは特大のエ~ル。 

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雲のすることを、静かに、見ていたい。 

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こころの様な雲。うごいている、生きている、しずかに。

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心が洗われます。 

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「已んぬるかな。

吾れ未まだ能く其の過ちを見て、而も内に自ずから訟むる者を見ざる也」

とは、『論語』にある孔子の言葉。(「やんぬるかな」は深い嘆息。「訟」は自責の念)

また、トルストイは民話の中で老人に語らせて曰う、―

「人の罪は目の前だから見えるが、自分の罪は背中だから見えねえ・・・

お前にゃ、あの男のわるいところは見えるが、自分のわるいところは見えねえ」。

 

欠けるところの多いわが身であるにもかかわらず、

他人様にその足らざるを示さねばならない、というのは、因果なこと。

でも、嫌われても、疎まれても、その因果を負うのが、契機、また機縁なのだと。

お山はみんな、その因果を負うている・・・

 

たどたどとゆこう、あかるく。

あたらしいからだとあたらしいこころとをもとめて。

 

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大地の懊悩、その因果。 

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 さて、すたこら降ると・・・沼尻元湯が眼下に。

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湯の華採取場へと降り起ち・・・ 

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 此処から、登り返します。

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沼の平は平成9年9月の遭難死亡事故以来、立入が規制されています。 

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胎内岩へと突き上げます。 

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下を潜って、上がって・・・ ひと息。

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先ほど降った船明神/障子ヶ岩の対稜に起ちました。 

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独特な岩・・・

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 独特の生涯。

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その色にも。 

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沼の平を中心に、グル~っと、周ります。 (途中でゆっくりラーメンタイム)

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シラタマノキ。シラタマで想い起こす詩は・・・

「白珠は人に知らえず知らずともよし 知らずとも吾れし知れらば知らずともよし」。

萬葉集巻六にある一首~アンビバレントな歌ではありますね)

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だんだんと登山者が多くなって来ましたね。 

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鉄山から、馬の背~矢筈森~安達太良本峰~和尚山。 

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馬の背を、てくてく。 

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矢筈の岩塊。 

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分岐を回り込んで降ります。 

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 今日の足元は地下足袋『寅さん』。

前回の様な足首の違和感はなく軽快に歩けました。

いい相棒になりそう?

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道すがら、所々でエ~ルを頂戴したエゾリンドウに敬礼。

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後は、すたこら。 

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烏川の水精にご挨拶をして・・・ 

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無事の下山、

遊志の山路に

感謝、感謝、感謝。

 

fin