雲が解かれ、先日お邪魔した吾妻が揃って貌を出してくれました。
今日(9/21)は、安達太良へ。
この頃はあれやこれやと慌ただしく、字義通り、心が荒れてきています。
只管運歩(懺悔懺悔六根清浄)、ともかく存分に歩きたい・・・
遠出はかなわないので、近場、安達太良で遣り繰りしましょう。
~奥岳から山頂を踏み、船明神/障子ヶ岩経由で反対側、沼尻へと降り、
登り返して胎内岩/鉄山経由で奥岳へ戻るという、変則8の字が良さそう。
行き交う登山者の方々とお喋りを愉しんだり、了えてみれば、8時間ほど。
飯豊日帰りには及びませんが、心身には、充実の、爽快、達成感。
この『8の字』周回、何だか癖になりそうな?予感がします。(笑)
(参考タイム;05:40奥岳発~安達太良山頂07:25~沼尻元湯09:22~鉄山11:35~峰の辻12:10~奥岳着13:30
/ヤマップで同じ行程の人のデータを見たら~距離19.6km上り1,460m下り1,454m)
ゲレンデに喘ぐ私に阿武隈の激。
エゾリンドウの鄭重なる迎候に与りました。
薬師岳着。稜線には何やら雲が・・・。
ガスの中、淡々と?・・・
安達太良を頂きました。
ちょっとだけ、エネルギー補給。
幽玄の稜線を分岐へ。さ、寒い~。
雨具を引っかけ、船明神山へ。
シラタマノキの慰撫、慰待。
頂稜をしばらく進むと、劇的に、雲が解かれ出しました。
吾妻のお歴々が仲良く揃い踏み。
先日お邪魔させて頂いた中吾妻からは特大のエ~ル。
雲のすることを、静かに、見ていたい。
こころの様な雲。うごいている、生きている、しずかに。
心が洗われます。
「已んぬるかな。
吾れ未まだ能く其の過ちを見て、而も内に自ずから訟むる者を見ざる也」
とは、『論語』にある孔子の言葉。(「やんぬるかな」は深い嘆息。「訟」は自責の念)
また、トルストイは民話の中で老人に語らせて曰う、―
「人の罪は目の前だから見えるが、自分の罪は背中だから見えねえ・・・
お前にゃ、あの男のわるいところは見えるが、自分のわるいところは見えねえ」。
欠けるところの多いわが身であるにもかかわらず、
他人様にその足らざるを示さねばならない、というのは、因果なこと。
でも、嫌われても、疎まれても、その因果を負うのが、契機、また機縁なのだと。
お山はみんな、その因果を負うている・・・
たどたどとゆこう、あかるく。
あたらしいからだとあたらしいこころとをもとめて。
大地の懊悩、その因果。
さて、すたこら降ると・・・沼尻元湯が眼下に。
湯の華採取場へと降り起ち・・・
此処から、登り返します。
沼の平は平成9年9月の遭難死亡事故以来、立入が規制されています。
胎内岩へと突き上げます。
下を潜って、上がって・・・ ひと息。
先ほど降った船明神/障子ヶ岩の対稜に起ちました。
独特な岩・・・
独特の生涯。
その色にも。
沼の平を中心に、グル~っと、周ります。 (途中でゆっくりラーメンタイム)
「白珠は人に知らえず知らずともよし 知らずとも吾れし知れらば知らずともよし」。
だんだんと登山者が多くなって来ましたね。
鉄山から、馬の背~矢筈森~安達太良本峰~和尚山。
馬の背を、てくてく。
矢筈の岩塊。
分岐を回り込んで降ります。
今日の足元は地下足袋『寅さん』。
前回の様な足首の違和感はなく軽快に歩けました。
~いい相棒になりそう?
道すがら、所々でエ~ルを頂戴したエゾリンドウに敬礼。
後は、すたこら。
烏川の水精にご挨拶をして・・・
無事の下山、
遊志の山路に
感謝、感謝、感謝。
fin