あるく

~山の恵みの備忘録~

二ツ箭山・久許 2010年12月4日

『二ツ箭山』を由来する二本の矢竹、男体山と女体山の岩峰。
(修験台付近から)
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 目が覚めると、家の周りには薄っすらと・・・初雪です。

 今日(12/4)は、西方の天気が悪そうです。
 久し振りに二ツ箭山に行ってみたくなりました。
 登り始めれば、まだ息の荒さを残す風や、
 駈ける雨水に道が削り抉られた痕跡、
 昨日の風雨の激しさを伝えます。
 でも、沢水が勢いを得、
 瀬音がどんなに喧しく昨日をあげつらっても、
 水は清んで何事もなかったかのよう、・・・。
 この山らしい陽の燦々が暖かく私を迎えてくれました。
 感謝です。
                          
                         

暫らく振りの御滝。水の加勢で意気が上がります。
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昨日の雨のお陰で渓相に張りが。でもあくまで水は清んで。
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軽快に沢を上り詰めて行きます。
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瀬音が昨日の出来事を伝えて。
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急登の斜面を了えて岩峰への尾根に乗ります。
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通称『30Mの岩場』。勾配の実際は70~80度といったところですが、感覚としては垂直です。あちこちにオオスズメバチへの注意喚起の看板があり、時季を外しているとは言え、この陽気、緊張が走ります。
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鎖、ロ~プを頼りに二峰の基部に。風が暴れます。月山と太平洋にホッと一息。
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基部からの男体山(男岩)。
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女体山(女岩)へのもうひと踏ん張りの鎖とロ~プ。
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女体山からの男体山。この時、暴風にスキをつかれ、帽子が~あららら~~!!!
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宙に掠め取られた帽子は、舞いながら岩場の陰へと飛ばされて行ってしまいました。シュンと諦めテラスに行くと、何と帽子はガケ下15M程の所の潅木の枝に引っかかっているではありませんか!?
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見えぬものなら諦めもつきますが、見えている以上、取りに来いということなのでしょう。でもお腹が空いていては戦(いくさ)は出来ません。まずは腹ごしらえです。此処は常連さんの溜まり場、陽だまりテラスです。
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風の当たらぬこのテラス。洋(うみ)を眺めながらまったりとラ~メンをすすり、おにぎりを頬張ります。
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飲み食いしながら帽子『奪還』の作戦を立てていると、何とこの山の常連 asano さんがテラスにご到着。お久し振りです。asano 兄が最近始めたブログの事や四方山話に花が咲いて・・・。
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筆者です。この後、ヤッケに着替えてガケのヤブに突っ込み、無事帽子を回収(奪還?)いたしました。
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屹兎屋山へと縦走路が繋がります。
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洋(うみ)がキラキラと陽光に踊り、弾けます。
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さて食べて飲んでオシャベリして、いよいよ下山です。asanoさんと沢コ~スを辿ることに。テラス直下の鎖場を慎重に下る asano さん。
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修験台の先からの男岩、女岩。こうして見ると、先程は結構スリリングな斜面を伝って帽子を取って来たのですねぇ。(笑)無事で良かった。
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同じく月山を望んで。
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沢の源頭部。岩から清水が滲み出ます。
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少し増水、滑り易いので緊張です。
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何か懐かしいような・・・。
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コケもいい味を出して来ました。
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さすが asano さん、下り方もキマッて。
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水のつましい流れに誘われて。
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暗がりの杉木立の格子の先にはモミジがまるで舞台のフットライトに照らし出されるかのように。
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艶やかに秋の名残のワンマンショウです。
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秋を演じきって。
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無事に御滝へと戻りました。水飛沫に迎えられて。黙礼。
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                             お わ り