あるく

~山の恵みの備忘録~

磐梯山/長閑(のどか) 2010年11月20日

  今日(11/20)も磐梯山に。

  ゴ~ルドラインは冬期の閉鎖、
  小屋も閉まって登山シーズンはオフに。
  お山は、みんなの山から、
  夫々の「俺(おいら)の山」へと変容します。
  雪の結晶を介して、
  お山の響(こえ)に耳を澄ます季節の到来です。

  もう習い性となっている冬の磐梯山

  凡そ人間の存在と生活とは、
  なべて習慣の織り成す連鎖とも言えます。
  厳しい冬のお山へと、その響(こえ)を希ね求めゆく習慣に、
  いったいどんな庇恵があるというので、
  心は騒ぐのでしょうか。

  『愉しいから』、
  ・・・なんて言ったらその脳天気を笑われるでしょうか?
  この『愉しさ』を説明する言葉、
  残念ながら、広辞苑には見当たりません。

  冬のお山は熱いハ~トで登りたい・・・。            


  *今日のお山は、残念ながら、
  先週の「初冬」から一歩後退の「晩秋」の趣。
  でも小春日和の中、
  櫛が峰の山頂にも長閑に遊ぶ事ができました。
  感謝です。

  (猪苗代スキー場~沼の平~弘法清水~磐梯山頂~櫛が峰
    ~往路/猪苗代スキー場)



  川桁山の山際からご来光です。
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  会津の山々も眠い目をこすって起き出しました。
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  先週この辺りには
  20~30cmの雪が吹き溜まっていたのですが。
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  陽の燦々とあたる本峰の南斜面からは
  雪が見て取れなくなりました。
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  かろうじて上部、そして東壁に雪が。
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  沼の平へ。
  亡くなられた星野哲郎さんの詩のように
  「三歩進んで二歩下がる~♪♪」
  といった冬の様相です。
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  いつもの休憩場所で東壁を眺めます。
  今日は暖かくなると踏んで足元は長靴です。
  でも蒸れるので、汗をかかぬ様、心してゆっくり歩きます。
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  今日の貌は~ちょっとお澄まし?
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  火口淵へと上がれば飯豊にご対面~といきたかったのですが、
  生憎、主稜線にはガスが発生しています。
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  弘法清水に到着。
  お山は気持良さそうにsora に泳いでいます。
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  元気一杯の高校山岳部のみなさんと顧問の先生。
  宮城県白石市からいらっしゃいました。
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   陽があまり当たらない北面の樹氷の下を
   掻い潜って山頂を目指します。
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   東壁も雪を纏って精悍さを増しました。
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  太陽はあの位置から、あとちょっと高度を上げる程度で
  あのまま右へと移動する為、勾配の具合も丁度してか、
  道のある北面に陽射しらしい陽射しはあまり当たりません。
  だから一旦咲いた雪の華は長持ちします。
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  山頂です。猪苗代湖が清々しい~。
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  筆者も、居合わせた登山者の方にお願いしてパチリ。
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  会津盆地は雲海に覆われています。
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  三角点の所では高校山岳部のみなさんが賑やかに。
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  山頂から櫛が峰を望みます。風もない穏やかな日和、
  ・・・帰りに櫛が峰に寄りましょう。
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  桧原湖。残念ながら霞んで朝日連峰、月山は見えません。
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  小春日和の山頂から、一転して、小冬の?北面を下ります。
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  小春と小冬のごっちゃな気分で。
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  天狗の岩。今日も凛として天を仰ぎます。
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  小枝にはもう春の備えが・・・。
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  吾妻を望みながら、ガレた径を櫛が峰へと辿ります。
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  天狗岩に服して、雪の火口壁。
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  お山は温々の陽気に微笑んで。
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  でも火口壁は寒そうです。
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  先程まで居た磐梯山頂には優しい陽光が注がれ。
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  デフォルメの美。
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  沼の平を慈しむように抱く磐梯山
  いつ見ても和む光景です。
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  赤埴山、そして奥に輝る猪苗代湖
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  櫛が峰山頂の大岩と磐梯山本峰。何やら睦まじく。
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  この山の歴史に想いを馳せます。
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  安達太良も温々の様子です。
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  猪苗代湖
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  写真を撮るなら本峰より先にこちらに来るべきですが、
  今日は逆なのでちょっと逆光気味です。
  東壁の表情もかろうじて。
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  キラキラと輝る湖面。
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  桧原湖
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  良い時間を過ごせました。
  さて、お山と見合いをしながら下るとしますか。
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  沼の水面には結氷の紋様。陽光に躍ります。
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  鏡沼と磐梯山
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  雪も名残の?赤埴山を巻いて行きます。
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  すっかり晩秋に戻ってしまった感が・・・。
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  ゲレンデに。
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  川桁山にねぎらわれて。
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  今日も無事下山です。
  お山に感謝の、ペコリ。
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  お わ り