あるく

~山の恵みの備忘録~

弘法清水小屋に結んで~磐梯山 2010年11月13日

 弘法清水小屋を愛する人たちと。
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 『山は人なり』とはよく言われます。
 この言葉は、『何故山に?~そこに山があるからさ』と同様、
 意味が漠としており、底の見えない禅問答に投げ出されてしまいがちです。
 でも『山は山小屋なり』、そして『山小屋は人なり』となれば、
 具象を得、得心も行きます。

 磐梯山弘法清水小屋に縁を結んで、17年もの長きに亘り、
 登山シーズンを毎日、通いでその務めを果たして来られた吉田紀子さん。
 始めあれば終りありの理(ことわり)か、ついに引退の日を迎えました。

 吉田さんのお人柄が醸しだすホスピタリティ~
 (「もてなしの心」とでも 訳すべきでしょうか)、
 その献身に、一体何人の登山者の方が励まされたことでしょう。
 ご自身が日々お山に掌を合せて押し頂いてきた『元気』や『勇気』を、
 なめこ汁や疲れた登山者にかける一言に、そして心尽くしの小屋の和みに込めて、
 日々を積み重ねて来られた17年間であったろうと、拝察致します。
 常連の方々、おひとりお一人がその証人です。

 こういう小屋でありたい、あって欲しいとの想いと現実との間に、
 どれほど心を砕いてこられたか、それは余人の窺う事のできぬ消息です。       
 『気が置けない山、磐梯山』は、筆者には取りも直さず、
 『気が置けない小屋、弘法清水小屋』の謂いでありました。

 ご苦労さまでした。
 17年間の感謝を込めて。



 空は白んでますが大丈夫そうです。
 猪苗代スキー場のゲレンデをのたりのたりと歩きます。
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 過ぐる一週の間に結構な降雪があった様子です。
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 赤埴山の尾根筋までこれ程の雪が下りて来ました。
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 沼の平へ向かいます。
 気温が高めで、融雪に足元はぐちょぐちょです。
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 沼の平標識ポイント到着。
 あぁ、長靴にすれば良かった。
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 東壁。山頂部はガスの中。
 今日のお山の貌は何やらいかめしく。
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 弘法清水に、吉田さんのご主人より100Mほど先んじて到着です。
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 紀子さんは今日NHKの取材が入ってカメラマンの方と一緒、
 かなり遅れて来るそうです。
 常連の星野さん、レンズが曇ってハンサムですよ~。
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 常連のTさん。ダンディ~ですね。
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 常連のみなさんが持ち寄った心尽くしのツマミで、
 いよいよ『飲み食い』の始まりです。
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 テ~ブルの上にはたくさんのご馳走が。
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 星野さんお手製のツマミの数々~、
 居酒屋『ほし乃』の開店です。(笑)
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 そうこうしている内に、常連さんが続々到着です。
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 吉田紀子さんも少し遅れて到着。
 小屋前でNHKの取材でビデオ録りです。
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 NHK福島放送局のカメラマン鉾井喬(ほこいたかし)さん。
 たまには撮られてくださいね。(笑)
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 さてさてたっぷり休憩、飲んで食べて。
 山頂へ向かいます。
 此処に至っても足元はグチョグチョ気味。
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 通称『ノゾキ』から、
 東壁、東尾根、赤埴山を見下ろします。
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 磐梯山頂から、櫛が峰と吾妻の連嶺。
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 かろうじて雲を突き抜け、大日岳。(飯豊連峰)
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 同じく飯豊本山。
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 荘重なる飯豊連峰。
   もう神々しいまでに雪が着いて。安易な入山を拒みます。
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 山頂の祠にて、筆者。
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 桧原湖を望みます。
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 眺望は充分に堪能、下ります。
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 北面の雪は足し算ですね。
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 弘法清水に下りました。
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 小屋前では職人のTさんを中心に傷んだ戸の修復作業中です。
 ちょっとした弱みも厳冬は容赦しませんから。
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 中では賑やかに。
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 おや、りっぱな雪ダルマが出来ましたね。
 会心のVサイン?
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 おや?Oさんの来訪です。
 此処磐梯山でお会いするとは。お元気そうで何よりです。
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 NHKの鉾井さん、
 やはりビデオカメラを担いだ姿が一番キマッテますね!
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 飯豊のお山も微笑んでこちらを見守ってくれています。
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 このメンバ~でこの小屋に揃うことはもうないかも知れません。
 一期一会です。
 不肖、筆者の音頭で記念の集合写真を撮ることに。
 外へとみなさんぞろぞろと・・・。
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 ハイ、ポ~ズ!小屋も嬉しそうです。
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 今日は待ち時間もありで、だいぶ長居をしてしまいました。
 みなさんと下ります。
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 東壁に、「また来るね」。
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 みなさんは林道へ。筆者は一人寂しく?(笑)赤埴山へ。
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 ササが倒れて歩きにくくなって来ました。
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 赤埴山に寄って。本峰を望みます。
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 沼の平。
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 そして櫛が峰。
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 今日も無事下山。
 お山に感謝し黙礼。
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